第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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に闊歩しているのだ。ゆくゆく先では、もうほとんど戦闘が終わっているから、なのかもしれないが。だとしたら、運が良いと言う事なのだろう。
「自由都市地帯の都市には、よくあるけど、ここもご多分に漏れず 謎が多いわ。あそこに見える斜めのなんかもそうね。――…一説には太古の生物の頭、一説には古代人の長距離用通信機、一説には大昔の王様の墓。 とも言われてるわ」
「へーっ、アテンちゃん、勉強家〜!」
盛大に関心をしている様子なのだが、本来は立場が逆だった筈だ。アテンはゼスから観光ツアーに来たのだから。ジュリアは、全く気にした素振りはみせないが。
「……あんた、もうツアーガイドやるつもり、欠片もないわね……」
「そんな事ないよーっ! てやっ、はっ、とーっ!!」
ジュリアは、手に持ったツアーの旗をパタパタ、と元気いっぱいにふりふり、と振り回した。つまり、御一行様〜〜と 案内人のつもり、その振りだけは 精一杯務める! と言う事だろう。
アテンもだいたい察した様で、ため息をつきつつ、それ以上ツッコミをいれない。
「………なお、このジオは 自由都市でもトップクラスを誇る巨大図書館があるのも特徴ね」
「うえーーっ、ジュリア、図書館苦手ー」
「そう? ふふ、私は好きよ?」
「あ、アテンちゃんが笑ったっっ!!」
「……私だって、笑うわよ」
陽気な声は場に響く。偶然なのか、必然なのか、彼女達の回りには 誰もいなく、注目をしたりはしない様だ。
「知識はロマンの宝庫よ? もちろん、後で図書館に行くからね」
「うー……難しい本は苦手……、ジュリア、漫画の方が好きだな」
「ふふ、漫画も立派な文化だし、私だって好きよ。特に車椅子先生の漫画は、子供の頃からずっと好き」
「えー。私 あの人苦手ー」
「……とことん話の合わない人ね。ま、ともかく 漫画もいいけど、知識欲を満たすことは、ありとあらゆる娯楽の中でも、王様よ。たまにのことと、観念して 今日くらい難しい本でも読みなさい」
「ぶーぶー」
「ふ、ふふふh、と言う訳で、早速その巨大図書館とやらに……」
アテンは、意気揚々と図書館の場所を確認した。
これだけ大きな図書館だから、自分にも知らない。魔法大国であるゼスにも知らない情報がひょっとしたら、あるかもしれない、とやはる気持ち抑えられない様だった。
だが、問題児? の同行者の事を忘れてはいけない。
「あ……」
「今度は何?」
「ジュリア……、おちっこ行きたい……」
「…………」
今日何度目のため息なのか……、もう数えられない程だなぁ、とアテンは 内心で呟くと。
「……ここから20分のトイレ休憩に入るわ。今の内に、朝食を取るのもいいでしょう」
「わーい! アテンちゃん大好きー! おトイ
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