暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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いちゃんが一番っ」
「――……前半部分は同意出来ないけど、後半は確かに。でも、ヒトミちゃん。情操教育に一番悪い。非常によろしくないから、ランスをそれ以上見るのは止めなさい」
「私も、それは 志津香と同感。悪影響しかないよ……」

 志津香は、額を抑えながらそう言っていた。
 マリアに関しても 同意したくないけど……恐らく間違いない。ヒトミがいう以上、はっきりとしている。感情の機微を見破るのは 彼女の十八番だから。

 ミルにしているように、強引にでも、強く言い聞かせて、みせない様にするのは……流石にヒトミが可哀想だからしないけど。
 

 ユーリの傍にいるから、大丈夫だとは思うけれど……、ミルの様になったりすれば 困る。そんなヒトミはみたく無いから。

 と、以心伝心したのだろうか、かなみと志津香は言葉を交わさずとも、2人とも頷きあっていた。




 そして、暗いムードは完全に吹き飛ぶ。

「あはははっ」

 ヒトミの陽気な笑い声が聞こえるから。

「ほんとに、あいつ(・・・)は……」
「あぅ……」

 誰の話題か? と思うが……、そこは 想像におまかせをします。
 因みに 志津香とユーリが小屋で何かをしたのか? と言う疑問に関しては(ヒトミがストレートに訊いた)、明確な答えは帰ってこなかったのだった。





『でも、ほんとーに良かったよー! おねえちゃんもおにいちゃんも無事でさっ??』
『私も……』
『ふふ。ごめんね? ヒトミちゃん。かなみも』
『私から言ったら、かなみおねえちゃんも、だよ? みんな、みんな 無事で、本当に嬉しいんだっ』
『きゃっ! ひ、ヒトミちゃんっ』
『ほらほら、落ち着いて。大丈夫だから』

 楽しそうな 話が部屋の外にまで響いてくる。
 丁度、その部屋の外で訊いていた。立ち聞き、盗み聞きをする様なつもりじゃなかった。つもりじゃなかったのだが。

「……ははは」
 
 ユーリは、壁に背を当てて 微笑むと。

「もう一度、言ってくるか」

 ユーリは、ゆっくりと壁から背を離すと、来た廊下を戻っていったのだった。


 そして、宿屋の外へと到着する数秒前の事。

「自由都市〜リーザス歴史探訪の旅! そろそろ大詰めとなってまいりました〜! すっぱぱぱぱーんっ! っというわけで、ジオに到着でーーーっすっ! そしてっ、アテンちゃん! 解説お願いしまーーすっ!」
「このジオの歴史は数100年前から、と言われているわ。かなり歴史のある古い国よ。都市自体も遺跡の上に広がり、リーザスに近いながらも、都市自体も遺跡の上に広がり、一風変わった文化が発展してるわ」

 ちょっとした名物の2人である。
 戦争中の町をまるで恐れず、更には陽気
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