第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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た事を物語っていた。
「……何バカな事、言ってんのよ」
「っっ!」
「わっ!?」
驚いて、振り返った先にいたのは……、軽く帽子の鍔部分を握り、表情を隠しているが、その服装、そして 帽子では隠しきれていない明るい緑色の長い髪が、この人物が誰なのかを語っている。
「――先の事なんて、誰にも判らないわよ。判らないからこそ、面白んじゃない。過去は決して変えられないけど、未来は白紙、なんだから」
表情をみせないまま、そう言う。
ヒトミは驚いていたが、すぐに笑顔になった。
「志津香おねえちゃん。怪我は……大丈夫??」
「ええ。大丈夫よ。ありがとね。ヒトミちゃん」
俯かせていた志津香だったが、笑顔でヒトミにそう言われたら、返さない訳にはいかないだろう。
「志津香……、どこから訊いて?」
「『みんな、おにいちゃんと一緒になって〜』辺から、かしらね」
かなみもそうだが、志津香も表情を赤くさせていた。
「……どうなるかなんて、判んないわ。だからこそ、今を全力で生きていく。終わった後で、後悔だけはしない様に。それが、私の心情」
「うん……。そう、だよね」
「それにね……」
志津香は、ヒトミの前にまで来ると、おでこを軽く指先で弾いた。
「あぅっ」
「……先は決まってないけ、どこれだけは断言するわ。皆、大切な仲間なの。……皆の先が暗いモノになんかならない。有り得ない事を心配するんじゃないの。……わかった?」
「あ……う、うんっ!」
ヒトミはそれを訊いて、ぱぁ、っと明るくなった
かなみも……ゆっくりと頷く。志津香の方がしっかりとしたおねえさんをしていて、少なからず、意気消沈をしたけれど、これから もっともっと頑張る、とかなみは決めたのだ。眩しくて、直視する事が出来ない位、眩い未来に向かって 歩いていく為に。
「あ、少し訂正するわ」
「え?」
「んん??」
いい感じで終わりそうだったんだけど、志津香は咳払いを1つすると、やや 真剣な顔つきになった。先程よりも、真剣度? は低めだけど。
「皆、大切な仲間って、いったけど……例外はいるからね。絶対」
「………ぁー」
「へ? ……あ」
志津香の言葉を直ぐに理解したのは、かなみ。
ヒトミは やや遅れてだが理解出来た。
だからこそ、笑っていた。
「あはっ ランスおにいちゃんも、とっても おっきくなると思うんだー。それも、おにいちゃんに負けない位、ってね? なんだか、同じ感じがするからっ。シィルおねえちゃんもすっごく惹かれてるし。あ、マリアおねえちゃんやミルちゃんもかな? あった事、無いけど リアおねえちゃん。……こほんっ リア王女さま、もでしょ? わたしは、ユーリおに
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