第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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族》になる、それも良いかな、 実は、それが一番かなって思うんだー! おにいちゃんなら、受け止めてくれるよ♪」
「っっっ〜〜〜〜/////」
それを訊いて、何故か、かなみが顔を真っ赤にさせていた。
所謂、一夫多妻。と言うモノだ。
勿論、かなみは それを考えなかった訳ではない。
真知子からもいろいろと意見をもらったりしていたし、何より歴史上の偉業をなした人物。英雄と称される人物が、生涯に娶った妻、伴侶は 決して1人じゃないのだから。
優秀で強い男に女は惹かれる……と言えば、生物上本能の様なモノ、だと思うけれど 正直 時代が違う……とも屡々。
王族であれば、側室、妾がいるのは 一般的に普通だろう。リーザス王家でも過去にあった筈だ。――……現在の国王は、色々と難がある(口には決して出さないが)から、無かった様子だが。
「でででで、でも……そ、そんなのは い、い、けない事、じゃないかなっっ??」
「ん〜〜……、私もこう見えても 年頃の女の子だしー。かなみおねえちゃんがいう事もよく判るよー」
少し艶っぽくしてみるヒトミ。
正直、可愛らしい、以外に感想がまだまだ無い。ヒトミやミルに関しては、大器晩成、まだまだこれから。
でも、今のかなみにとっては、関係なかった様子。
ヒトミは 艶っぽくするのをやめたかと思えば、次には真剣な表情。何処か哀愁漂う表情へと変わっていた。
「みんな……本当は 自分にとって一番になって欲しい、って想ってると思う。それが当然だよねー。好きな人には、自分だけを見ててもらいたい、っていうのは。……だけど、私は…、結果的に、おにいちゃんが誰かと結ばれたとして、……もしも、それが 自分以外の人だったら……、とても とても 悲しくなっちゃう。それは フラれちゃったからだけ じゃなくって。こうやって 皆で遊んだり。……時には助けあったり。こんな関係が崩れちゃうのは、とても悲しい」
「………」
そう、それも考えなかった訳ではない。
恋敵、と言えばそうだが、それ以上にかけがえの無い友達になっているのだから。折角出来た友達。つい、この間までは考えられなかった友達と、……そうなってしまったら、心が締め付けられそうになってしまうのだ。
「だからね? そうなっちゃう位なら…… って、私は思っちゃうんだ。おねえちゃん達の気持ちも 凄く大切だと思うけど、ね」
「……」
この答えは一朝一夕で出てくる様な事ではない。
そして、長く 長く付き合えば付き合う程……、信頼度、親密度、絆が深まってしまうから。
そんな時だ。風を2人は、感じた。この部屋は今締め切っている為、風など 感じられる筈が無い。……入口の方から感じる風は 誰かが扉を開い
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