第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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ゃぁん……」
「あははっ でもね、私思うんだー」
ヒトミは 一頻り笑うと 割と真剣な表情をした。
「私、今まで沢山の男の人、見てきたけど…… なんって言えばいいのかな? その、おにいちゃんの器? その器量がとても、とてーも 大きいって思うんだ。リーザスの皆と比べても……。う〜〜ん、比べるのって、あまり良いとは思えないけど、それでもさ?」
「う、うん。それは私も同じだよ。ずっと、ずっと思ってきたし、ユーリさんが目標って。永遠の目標だって、想ってるから……」
かなみも同意していた。
リーザス解放軍として、共に戦っている、と言う事もあって、ヒトミは 沢山の人達を見てきた。
リーザス軍は、世界的に見てもバランスのとれた軍隊だ。中でも其々の色の部隊を束ねている将軍の力量は 世界的に見ても優秀の部類、一流だと言えるだろう。
指揮面、戦闘面(物理・魔法)、諜報面、それぞれの分野で秀でた者達がバランスよく 揃っているのも十分相手側からすれば脅威だ。
そんな人達に囲まれている、と言うのに 更にひときわ輝いて見えるのが……ユーリだった。
それは、兄だから、と贔屓目している訳でもなく、本当に頭を空っぽにして ヒトミは見てみたら、やっぱり 凄い。――正直 凄いと言う言葉だけでは収まりきれない。
一介の冒険者であるのにも関わらず、国の軍隊の人達をも 霞ませる程のモノを持っている。
「うんっ。だから、いつか……いや 違うかなー。近い将来。今も十分凄いけど、国と国の垣根を越えて……、本当の英雄。世界にとって、ものすごーい人に おにいちゃんはなる、って思うんだ。ほら、人間の歴史に出てくる英雄さん達みたいにさ?」
「ん。……(ヒトミちゃんって、ほんと 物知り…… もう 女の子モンスターとして見れないよ……)」
ヒトミの過去に関しては、ユーリ以外は誰も知らないから、人の歴史を詳しく知っている様に話すヒトミを見て、かなみは 改めて驚いていた。
「それで……、ヒトミちゃん、結局どういう事? ユーリさんが凄い、っていうのは もう周知の事実だし……、あ。ヘルマンを追い返したら、当然 ヘルマン側にも名前が伝わる……かもしれないって事?」
「んーん。違うよ。いや、違う……事はないけど。つまりね。これからも沢山、沢山 おにいちゃんを想う人がどんどん増えるって想う」
「う……」
「おにいちゃんは とっても大きな人。いろんな意味で大きな大きな。それこそ、1人位じゃ、埋まりきらない程」
「…………」
「だからねー」
ずばり、未来を言い当てる! とでも言うかのように、ヒトミは指を差した。
「みんな、み〜んな、おにいちゃんと一緒になって、大きな、とっても大きな、《大家
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