第7話 嘘
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に視線を向ける。
「聞きたいことは終わった。あとは適当にまとめてくれ」
「勝手ですわね。ではひとまずレベルアッパーについての現時点での見解を述べておきますわ」
レベルアッパー!?
佐天の体がピクンと反応した。
「あ、それなら」
やってきたプリンパフェを少しほおばりながら佐天がポケットに手を入れる。
音楽プレイヤーをテーブルの前に出したが。
「レベルアッパーの危険性は未だにわかりませんが、持っている人の捜索及び保護を前提にし、レベルアッパーなるものが見つかった場合には」
え!!?
佐天は動きを止めた。出した手を引っ込めることもせずに……
「私が調査をする。ということでいいかな?」
「はい、お願いします」
「話を聞いていたら興味が出てね」
「ありがとうございます」
白井は木山に一礼をしてお礼する。
「何かあったんですか?」
初春が疑問に思って投げかけた。
「まだ調査中でなんとも言えませんが、レベルアッパーの使用者に副作用が出る危険性があること。そして急激に力をつけた学生が犯罪に走ったと思われる事件が数件発生しているみたいですの」
佐天はポケットから出した音楽プレイヤーを前に突き出しながら会話に耳を傾けていた。
「どうしました佐天さん?」
「あ、いや」
と慌てて手を引っ込めるようにテーブルの下へと滑り込ませるが、不意に木山が飲んでいたアイスコーヒーにぶつかってしまい中身が木山の膝上へと零れてしまった。
「わあああああ、す、スミマセン」
「いや、気にしなくて良い。かかったのはストッキングだけだから脱いでしまえば……」
と木山は平然としながらまるで自室にいるかの如く身に着けていたスカートを外してストッキングを脱ぎだしていく。
確認であるが、ここは公衆の面前の喫茶店であり、不特定多数の周囲の目があるところだ。
きゃああああああああああ
と木山が言うべきセリフを女子学生が奪うという形で顔を真っ赤にして各々理性に基づく反応を示す。
御坂は隣に座っているイタイケな少年の眼(←?)を両手で強く塞ぎ、白井と佐天は大声で木山の行いを攻めた。
「なに人前で脱いでいるんですの!」
「女の人が公の場でパンツが見えるような事しちゃだめです!」
「しかし起伏に乏しい私の体を見て劣情を催す男性が」
「趣味思考は人それぞれですわ!」
初春は顔を真っ赤にして俯いているが、ふと前の席にいる御坂とサソリに注意を向けると
「いきなりやるなよ!目の中に入っただろうが」
「子供は見なくていいの!」
「お前もガキだろうが!外せこの!!」
と御坂の手を引きはがそうとしている。リハビリの成果があったからなのか腕力では御坂を少し超える力を取り戻していたサソリはジワジワと目から御坂の手を引きはがしていく。
「ちょっ!やめな、やめろぉぉぉぉぉ
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