第二話 始まりの日
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「まぁ・・・そうなるわな・・・」
電車から降りてから走ってきたが、とっくに登校時間は過ぎている。時計は8時45分を指している。
校門の奥に異様なオーラを感じる。社会の伊藤(通称オナ神)だ。どうせ怒られるだろうから裏庭の柵から入る。
あいつは拓海の部活の大会中にいつもサングラスをかけて寝ているのだ。ばれていないとでも思っているのだろうか。最近は試合中にAVを見ているらしい。だからあいつは評判が悪すぎる。他校のやつからも避けられてるほどの実力者だ。
結局ばれて部停をくらったが、そんなことは今日はどうでもいいのだ。
やはり、美穂のことが気になる。いつもそんな素振りを見せない姉が今朝、どうしてああだったのか。
「なぁ、放課後アキバ行こうぜ!!」
背を急に押されて心臓が大きい鼓動を打った。つまりびっくりした。
3組で嫌われている安田だ。俺はそんなことはあまり気にしないタイプなので、普通に接しているが。
「はぁ?やだよ。今おれ部停くらってショック受けてんの!!」
「うそつけ!おれはお前が部停くらった後すげーハッピーそうなのしってるぞ!」
「おぉ。うそついてごめんなぁ。でも、今日はアキバ行く気分じゃない。」
「そうか・・・じゃあまた明日な!」
安田はクラスが違うので授業の合間にしか話せない。この間「来年はクラス同じにしてくれ!」とオナ神に頼んだが、適当に流された。
授業は今日ははやく進んだ気がした。気が付いたらもう下校の時間だ。
帰りのホームルームを済ませて、足早に帰った。
安田の声が聞こえた気がしたが気のせいだと思い込んで無視した。
なぜ自分が足早に帰っているのか自分でもきづかなかった。
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