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ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
05 「ヨーロッパからの転校生」
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ときに……」
「おぉーそうだったんですね。だったらあとのことはナグモくんに任せたほうが良い気がします」
「はい?」
「えっとですね、簡潔に説明するとわたしは転校してきたばかりのクライヴさんに学校を案内していたのです。案内している内に彼女がガンプラに興味ということが分かり、休部だったガンプラバトル部が再始動したと話したところ見学したいということになったのです。わたしとしては最後まで案内したいのですが……何分ここに来るまでに時間をかけ過ぎちゃいまして。恥ずかしながら職員会議の時間が迫ってまして……というわけであとのことはお願いします!」
山田先生はこちらに有無を言わせず颯爽と去って行ってしまった。普段からそれくらいハキハキしていればいいのではないか、などと思ってしまった俺は悪くないだろう。
なんて現実逃避をしている場合ではない。
正直に……現在の状況は非常に不味いと言える。もし俺がフェルトと知り合いでなかったならば、おそらく部員の中で最もフレンドリーなコウガミが話しかけていただろう。
だが現実は俺とフェルトが知り合いということをコウガミやヒョウドウは感じ取っている。俺達の関係を気にしてか口を開く様子はないため、俺が事を進めるほかにない。しかし……ヨーロッパに居た頃にはない緊張感が俺を襲っているのだ。
――何でこうも緊張しているんだ……確かに髪形をショートとかにしているから記憶にあるフェルトとは違いはするが。だが別に嫌な別れ方をしたわけでもなければ、別れてから長い月日が経ったわけでもない。むしろフェルトは俺にとって最も親しかった異性のはず……。
「えっと……転校生が来るとは聞いてたけど、フェルトだったんだな」
「う、うん……その……急に仕事の都合で日本に引っ越すことになって。……キョウスケと同じ学校になるとは思ってなかったけど」
「あ、あぁ……そうだろうな」
互いにこんなところで再会するとは思っていなかったせいか、会話が実にたどたどしい。知り合いであるはずの俺達でさえ妙な気まずさがあるせいか、フェルトと初対面のふたりは俺以上に感じるものがあったらしく、閉ざしていた口を開き始める。
「ちょっとナグモ……あんたはこの子のこと知ってるようだけど、あたし達は知らないんだけど」
「勝手に一括りにしないでください。私は彼女のことをあなたよりは知っています」
「何でよ? あの子もヨーロッパでは有名人なわけ?」
「いえ、単純に私のクラスに転校してきたからです」
思わずズッコケそうになってしまったが、どうにか耐えることが出来た。
一応フェルトはヨーロッパではそれなりに有名なビルダーのだが、どうやらヒョウドウの知っている海外の情報はファイターが主らしい。まあフェルトの大ファンだ
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