暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
05 「ヨーロッパからの転校生」
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てしまえば、俺は自分自身で己の首を絞めてしまっているということになる。今はまだ機体のスペックと操縦技術に差があるので全勝を保てているが、このままでは近いうちに負けてしまってもおかしくない。
「……ナグモさん、どうかしましたか?」
「あぁいや、別に何でもない。ただ俺も何か作ろうかと思っただけだ」
「何かって新しい機体? それとも武器?」
「さあ、まだそこまで決めてない。休日にデパートにでも行ってゆっくりと考えるさ」
と言ってみたものの、頭の中にはすでにいくつか案が浮かんでいる。今ではフルクロスを使ってはいるが、ヨーロッパ在住の時に色んなガンプラや武器を作って使用してきたのだ。むしろ何かしら浮かばなければスランプだと言えるだろう。
「あ、じゃあ一緒に行きましょ。あたしも買いたいものあるし」
「いや、ひとりで大丈夫だ」
「ちょっ、何でそこで断んのよ。別にいいでしょ」
コウガミは少しムスッとした顔をしながらこちらに近づいてくると、急に自分の腕を俺の腕に絡みつけてきた。彼女はスタイルが非常に良いため、そういうことをされると必然的に豊満な胸の感触がこちらに伝わってきてしまう。
「お、おい、何やってんだ」
「別にー、ただ腕を組んでるだけよ」
「あのな」
「こういうことされるの嫌? ナグモは女の子に興味ないわけ?」
俺だってガンプラ馬鹿ではある前に年頃の男子だ。異性に興味はある。コウガミのような美人に現状のようなことをされて嫌な思いをすることはない。正直に言ってしまえば嬉しい。
だがしかし、それだけに色々と考えてしまうわけで……これまでに異性と付き合ったことがない男子に豊満な胸の感触は刺激が強すぎる。
「ふふ、赤くなっちゃって……ナグモ可愛い」
「うるさい……さっさと離れろ」
「なら今度デートってことでいいわよね? ナグモはあれこれと余計な心配してるかもしれないけど、ぶっちゃけ今更遅いと思うわよ。ここだけじゃなくて教室でもなんだかんだ話してるわけだし」
確かに休日コウガミと一緒に居るところをクラスの男子に見られたら、と考えたりもしたが……冷静に考えてみるとコウガミの言うとおりである。嫉妬めいた感情を抱いている連中はすでに存在しているのだから、下手に考えずに行動を決めた方がいいかもしれない。
別にコウガミのことは嫌いではないし……むしろ美人で巨乳、ガンプラ好きと俺のような男子からすれば理想の存在なのだから。まあ胸の大きさとかに関してはそこまで重要ではないが……
「あの……イチャつくなら他の場所でやってくれませんか。視界に入る場所でされると気が散るのですが」
「あら、もしかして妬いてる? ヒョウドウもナグモとデートしたかったり……」
「コウ
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