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ハイスクールD×D 黒龍伝説 12
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キャスターはオレが滅し、アーチャーがバーサーカーに強襲されてリタイア、バーサーカー自身もマスターの魔力切れで消滅。アサシンも狩りつくした。つまり残るはオレとライダー、お前だけだな」

「そうだな。それで、わざわざここに呼び出したのはなんのマネだ?」

オレはライダー達をアインツベルンの城の門前に招待した。森にあった防衛機構は全てオレが沈黙させた。ライダー達の魔力隠蔽もオレが行い、マスターとのパスも叩き切った。

「なあ、ライダーのマスター。お前は疑問に思ったことはないか?」

「何を?」

「聖杯、調べてみれば誰もまだ手にしてないそうだな」

「ああ、だから第4次聖杯戦争なんだろう」

「ああ、第4次だ。聖杯戦争を作り上げた3家がいるのにも関わらず誰も手にできずに4回目なんだよ」

ようやく異常に気がついたのか思考を回し始める。

「1回2回なら3家が争ったからだと判断するが、その後の3回目に今回だ。おそらくだが、3家共重要な部分を隠しあっている。それに何故7騎のサーヴァントが殺し合う必要があるのかも分から分からなかったが、それも判明した。オレたち英霊は聖杯の生成に必要な材料なんだよ」

「なっ!?」

「ほぅ、興味深いな」

「サーヴァントってのは基本的にマスターからの魔力供給で存在する。それはなぜか?オレたちサーヴァントの魔力生成回路の一番重要部分がマスターからの魔力でしか稼動しないように細工を施されているからだ。だからこそ生前では切り札とはいえ、そこまで使用に制限がなかった宝具の全力解放が出来ない。まあ、オレの宝具は対象から奪い取る物だから問題はないんだがな」

「ふむ、それで何故我らが材料になる?」

「殺しあうために魔力を高める。それはステータスに直結するからな。そして負ければ座に戻される。だが、座から引き下ろされたときに入れられる仮初めの器が残るのを回収して高魔力を圧縮。それが聖杯の正体だろう。一定周期で聖杯戦争が行われるのは霊脈の力を少しずつ貯めてサーヴァントを呼び出す分に使い、体の分は回収できる上に負けたときの残留分に魂をプラスして回収。殺し合いという儀式で増幅ってところか?俺の視線から見るとそういう風にしか見えん」

「なるほどのう。それで、お主は何が言いたい」

「オレには記憶がない。それを欲して聖杯戦争に参加した。それが果たされないというのなら強引にでも果たす。この地の霊脈を抑え、強引な交渉を行う。お前達は何方に付く?オレは契約は遵守、そう、遵守する。対価を払えば、対価?」

また記憶が蘇る。オレは、元人間の悪魔、契約は仕事でお金とかでも契約できた。

「どうする?協力するなら聖杯をオレが使った後に譲渡しても構わん」








大聖杯と呼ばれ
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