第52話 絶望への反抗
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あああああっ!!!」
全てを斬り裂く風が、全てを凍てつかせる氷が、全てを燃やし尽くす炎がパンテオン達を薙ぎ払う。
「(例え扉の向こうが、闇に覆われた未来だとしても。風が霧を払い、炎が路を示す。水が総身潤し、影が己を映す…。四天を以て、一天導く光となる!!エックス様…母上…。我々は、人間を守るため、戦い続けます。お二人から授かり…正義に懸けたこの命、尽きようとも…。)」
四天王達も戦線復帰して、今を生きる者達が過去の巨悪に猛反撃を開始したのだった。
そして一方、場所はバイル研究所に戻り、復活したボスを倒して更に奥へと進んでいたゼロとルイン。
研究所の奥深くの部屋に辿り着き、奥に向かうと巨大なモニターがあるだけで誰もいない。
しかし、突如装置が動き出し、モニターからバイルの姿が映し出された。
『クーックックックッ……どうだ、ゼロにルイン。英雄ごっこは楽しいか…?ん?』
「お前の下らん遊びには俺もルインも付き合いきれん……そろそろ終わりにさせてもらうぞ…!!」
「下らない支配者ごっこは終わりだよDr.バイル!!」
『クーックックックッ……下らんか……そうだろうとも、レプリロイドやレプリロイドもどきには…貴様らには理解出来まい。全ての物を支配するこの悦びは…人間にしか分からぬよ』
「はあ?」
「貴様が人間……だと?」
『そうとも!儂は、かつてルインがそうであったように、れっきとした人間だ。貴様らレプリロイドを生み出した…貴様らの創造主…人間様なのだよ!!』
「「………」」
『支配欲とでも言おうか…全ての物を意のままに動かす快感……これだけは、ゼロ、貴様のようなレプリロイドやルインのような人間を完全に捨てた元人間には分からん…人間様の頭脳が無ければ味わえん、究極の快楽だよ……貴様らには分かるまい…!!』
「ルインが元人間とはどういうことだ?」
ゼロから見ても人間臭いと感じるが、どこからどう見てもルインは人間には見えない。
『クーックックックッ…ルイン、お仲間に教えていなかったのか?それとも長い年月の経過で忘れていたのか?ルインは人間を素体にしたレプリロイドだ。優れた能力を持つ人間を素体にすることで人間の“成長”する力を持つ、正にエックスと同レベルの高性能なレプリロイドを生み出すことが出来る。理論上はな…その技術は儂にすら出来ん。一時期は“神の技術”とまで言われた程じゃ。百年前にDr.ケインの研究所跡にて、今は亡きDr.ケインの日記を発見してルインの記述を見た時、儂は柄にもなく興奮し、感動した。そのような素晴らしい技術があったなどとな。この興奮も貴様らには分かるまい?』
「そんな技術に興奮し、感動するなど先程の支配欲とやらも含めてまともな人間にも理解出来ると
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