出会った悪童達2(義之)
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渉はブツブツ呟きながら首を捻っていた、こういゆう時のこいつは碌なことをしない。また馬鹿みたいなことをかんがえているのだろう。
「なあ、なんかブツブツ言ってるけどどうしたんだ?」
「気にしないでくれ、いつものことだ。」
桜内が、聞いてきたので適当に流す。渉が真面目に考えている時は結果ろくでもないことやたいしたことないことを言い出す。
なので基本的に放置するのだ。
そして渉が勢いよく顔を上げる、さて今回は何を言い出すのやら。
「よし!お前。今日から俺と親友な」
「はっ?」
唐突の親友宣言に言葉に詰まる桜内、言った本人は何処か満足そうな笑みを浮かべている。大方桜内と仲良くしていれば高松先生とも仲良くできると考えたのだろう。浅はかな奴だ。
「いや、今日初めて会った奴といきなり親友とかおかしいだろ?それに俺はお前の名前も知らないし」
「ああ、俺は板橋 渉な。んでこっちがルルーシュ・ ランペルージな。まあ、よろしくなえーと遠藤!」
「いや、遠藤じゃないし。桜内だ。桜内 義之『さくらい よしゆき』」
「応、よろしくな櫻井!」
「まあ、悪い奴じゃない。ただ面倒くさい奴だがよろしくしてやってくれ。義之と呼ばせてもらうぞ」
「ああ、まあ、よろしく。んっ?ルルーシュってもしかしてあのルルーシュか?」
義之が俺の方を見て言う、どうやら俺のことは知ってはいるようだ。
「改めて紹介するが、悪童と言われているルルーシュ・ランペルージだ。噂の弟くんと出会えるとはな。」
「噂って・・・そんなたいした人間じゃないぞ俺?」
「ふふっ、自分のことは実は自分が一番分かっていないこともあるということだ。」
俺の言葉に首をかしげる義之、なんというか自分のこととなると本当に鈍いな。そんな会話を繰り広げていると。
「おやおや〜悪餓鬼が揃って悪巧みかしらぁ〜」
学食の入り口方面から一人の人物がやって来た、高坂まゆきであった。とても『良い笑顔で』俺たちの居るテーブルへとやって来た。
「ま、まゆき先輩・・・。」
「うお!マジか!!あの高坂先輩に声をかけられたのか?!くっはー!!俺今日死んでもいい!」
片や明らかに嫌そうな顔をし、片や馬鹿みたいにテンションが上がっていた。同じ人を前にしたリアクションでは無いな。
そうこうしている内に高坂先輩は俺たちの居るテーブルへとやって来る。
「やっぱり、先ずは懐柔しやすい弟くんから接触したわねルルーシュ。」
「高坂先輩が何を言っているのか判りかねますね、彼と会ったのは偶然ですよ。」
「どーだがね
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