一章
9
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かついおじさんのとこへ行ってしまった
「あれ、もらってく」
「は?だから困るって!人数足りなくなるだろ?!」
「奪ってくわけじゃねぇよ。コレが商売なら、俺も一人の客だろ?これで足りるだろ」
男の人は無造作に懐に手をいれると……
ジャラジャラジャラジャラ
誰もがあんぐりと口をあけるほどの宝石をおじさんの手につみあげた
「ぜ、ゼロどの!?」
「宿代こみで。足りねぇとか言うなよ。おい、クソガキ」
は、はい!!
「逃げるなよ。その時は容赦しねぇ。お望み通り、助けてやったんだから借りは返してもらう」
…………ぼくは、やらかしてしまったのかもしれない
「よかったのぅ、ワラシ。とりあえずは安心して眠れるだろう?」
盗賊につかまって、どこかに引き渡されて、そこから逃げ出すほうがよかったのかもしれない。遠回りにはなっても、きっとそっちのほうが安全だった
あの男の人は、相当……やばい人だ
「ぼ……ぼくの名前はシルクだ……」
幸先悪い。悪すぎる。
ぼくはどうなってしまうのだろう……
いや
それでも指命があるんだ、ぼくには
負けてられない
強いやつをとりあえず味方につけたのは幸運と思うんだ。きっとあの人にかかれば脅威なんてない
利用するんだ
ぼくの都合の良いように、利用して利用して……
指命が叶えば逃げ出してしまおう
そのあとのことなんか……知ったこっちゃないや!
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