暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1244話
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ハイヴ攻略作戦こそがTSF-TYPE00の初お披露目、デビュー戦と言えるのかもしれない。

「あー……でも、やっぱりバリアとかないと結構厳しいな。元々戦術機自体が脆い機体だし」

 ムウの言葉通り、何機もの戦術機がBETAの攻撃により倒れていっているのが分かる。
 バリアの類がないというのは、致命的だな。
 元々今の戦術機は防御よりも回避に重点を置いている作りになってるし。
 それでも不幸中の幸いなのは、人類側に結構な余裕がある事だろう。
 他の戦術機が、ダメージを受けた戦術機を後方へと運べているのだから。
 この辺は、以前とは明らかに違うところだ。
 そんな風にしながら三十分以上が経過し……

「どうやら次のフェイズに移ったようだな。ハイヴの中に突入を始めた」

 ギルフォードの言葉通り、ゲートからハイヴの中へと突入している機体が多い。
 精霊の卵からも、半分以上がハイヴの中へと突入している。

「うん? そう言えば軌道降下してくる部隊がいなかったか?」
「お、ムラタ。いいところに気が付いた。どうやら、今回はそれがないらしいぞ。戦力が十分にあるからってのが理由らしい」

 何かを調べていたムウが、ムラタの言葉にそう返す。
 へぇ。まぁ、軌道降下兵の乗り物兼武器は使い捨てだから、予算的な問題もあるんだろう。
 それこそ、人類の方に余裕が出て来た今なら。
 次々にハイヴの中に入っていく戦術機部隊とMS部隊。
 ただ、当然のようにMSの数は少ない。
 突入している殆どは戦術機で、補給物資を中に持ち込んでいる機体も多い。
 そんな間も、外に出てくるBETAの対処を行い続け……
 ハイヴ攻略の知らせが俺達に知らされたのは、それから2時間程経ってからの事。
 こうして、今日この日はシャドウミラーの助けなし――精霊の卵は協力したが――でハイヴを落とした、記念すべき日となる。
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