マブラヴ
1244話
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く筈よ」
その言葉通り、光線級と重光線級を粗方ビームライフルで倒し終わったMS隊は次に他のBETAへと狙いを定めて攻撃していく。
BETAの中で唯一対空攻撃のレーザーを持っている光線級、重光線級が壊滅してしまった以上、既に地上はBETAの処刑場と言っても過言ではない。
空中から次々に放たれるビームライフルは、他の地上部隊の援護としても重要な役割を果たす。
戦術機に対して要撃級の前腕が振るわれようとしているところにビームが放たれ、間一髪で救われる者、真上という装甲殻が存在しない場所からビームを放たれて次々にその場に倒れていく突撃級、数だけは多い戦車級、闘士級、兵士級には頭部と胸部から放たれる無数のビームバルカンが纏めて血祭りに上げていく。
……正直、バルカンを実弾からビームバルカンに変えたのってかなりの英断だったよな。
牽制から迎撃、BETAのように防御力の弱い敵に対して有効と、バルカンの用途は幅広い。
それこそパイロットによってはビームライフルよりもバルカンの方が重要と言う奴もいるくらいだ。
それだけに、弾数を気にせずに済むビームバルカンというのは非常にありがたい筈だ。
「あ、また出た」
円の言葉に、その視線の先にある映像モニタでは、Eフィールドによってレーザーを無効化しているMSの姿。
先程地上にいた光線級や重光線級は全て撃破したが、またハイヴから出て来たのだろう。
もっとも、そんな風に少しずつ現れる光線級や重光線級は、レーザーを放つや否やビームライフルによって消滅していくが。
そして、重光線級が出て来たとなれば、当然そこにはBETAの中でも大型種である要塞級も出てくる訳で……
そんな要塞級だったが、不意に戦場から放たれた弾丸により身体を貫通され、地面へと沈む。
「今の……リニアレールガン? タンクじゃなくて、戦術機の方ね」
マリューの言う通り、要塞級を倒したのはTSF-TYPE00だった。
赤や黄、白、黒といったTSF-TYPE00が次々にレールガンを用いて要塞級を駆逐していく。
うわぁ、物凄く目立ってるな。
勿論目立っているのはリニアレールガンだけではない。その動きも軽やかであり、明らかに他の戦術機とは一線を画している。
それは欧州連合の最新鋭機のEF-2000と比べても明らかに上であり、TSF-TYPE00こそが現在この世界で最強の戦術機であるというのを知らしめているかのようだった。
……まぁ、正確にはTSF-TYPE00は戦術機とMSの合いの子って感じなんだけど。
一応火星で初陣は迎えたTSF-TYPE00だったが、当然その火星の戦いで残っているは記録映像だけであり、その目で直接見た訳ではない。
そういう意味では、精霊の卵と同じくこのミンクス
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