マブラヴ
1244話
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だよな。わざわざ自分達の住んでる場所を汚染したくはないだろうし」
スティングが呟き、その言葉に皆が頷く。
AL弾頭はレーザーを無効化するが、その代わり汚染の度合いも大きい。
それこそ、マブラヴ世界の海で獲れた魚は基本的にそのままでは食べられなくなる程に。
この地を取り戻し、ハイヴを基地として使っていく以上は汚染はない方がいい。
今までに攻略してきたハイヴでも、AL弾頭により汚染されている場所は多い。
勿論テラフォーミングにより汚染された地域も回復してきてはいるのだが、最初から汚染されていないに越した事はないだろう。
「あ、次のフェイズに入ったみたいよ。ミンスクハイヴ周辺に戦術機とKMF、リニアガン・タンクの進出を確認」
美砂の言葉通り、映像モニタに最初の戦艦による砲弾の雨が終了し、機動兵器が次々に戦場へと姿を現している。
それらがBETAとの戦いを本格化させていく中、精霊の卵のMS部隊は空中を飛び回ってレーザーを放っている光線級、重光線級を次々にビームライフルで撃破していく。
「ふぅ」
戦場の様子に、イザークが安堵の息を放つのを耳にする。
何だかんだと言いつつ、エルフ達はイザークの教え子だ。
……教え子って意味ではスティングやアウルも入るのかもしれないが、そっちはあくまでも家族という枠組みなんだろう。
そういう意味では、イザークにとって正式な教え子というのはエルフ達が初めての存在な訳だ。
それだけに心配するのも頷ける。
本来であれば、自分が真っ先に戦場へと飛んでいきたいのを我慢しているのは明らかだ。
簡単に表現すれば、男のツンデレだな。
そんな事を考えている間も、マブラヴ世界の兵力とBETAが衝突する。
ここまでは全く死者なしで事態が進行していたが、この段階になってしまえばそうも言ってられない。
勿論リニアガン・タンクやガン・ルゥの援護がある以上、以前よりも死者の数は少なくなっている。
戦術機も、MSの技術解析やシャドウミラーを通して購入している他の世界の兵器を解析して得た技術により性能は上がっているのだが……それでも、死者が皆無という訳にはいかない。
もっとも、ハイヴ攻略をする上で死者が皆無という状況になるなんてのは、マブラヴ世界の住人も可能だとは思ってないだろうが。
「この後、ハイヴ攻略はどう進めていくの?」
美砂の質問に、オウカが上機嫌に口を開く。
精霊の卵のMS部隊が全機無事なのが嬉しいのだろう。
「基本的にはシャドウミラーがハイヴを攻略する時とそれ程変わらないわ。ハイヴの中にいるBETAを地上に誘い出して、ハイヴの中にいるBETAの数を減らしていくの。特にMSが地上にいるから、出てくるBETAも今のうちは加速度的に減ってい
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