マブラヴ
1244話
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俺に対して信仰に近い気持ちを抱いている為か、見せる表情は大抵が神妙なものだったり、真面目なものだったりする。
この辺は、俺が混沌精霊である以上、多分そう簡単には変わらないんだろう。
もっともエルフ達は長生きをするし、そもそも時の指輪の受信機も持っている。
シャドウミラーのメンバーとして長い時間を一緒に過ごせば、そのうち俺との接触であそこまで緊張する事もなくなるだろう。
『では、精霊の卵……出撃します』
その言葉と共に、テュカの操るウィンダム……正確には指揮官機としてカスタム化されたウィンダムがシロガネから出撃していく。
その後を追うように、他のMSも出撃していった。
「……さて。なぁ、イザーク。正直なところ、精霊の卵がハイヴを攻略出来ると思うか?」
少し離れた場所で壁により掛かっていたムウが尋ねると、イザークは口元に笑みを浮かべる。
「ふんっ、誰があいつらを鍛えたと思ってるんだ。BETA程度であれば心配はいらん。そもそも、MSの性能を考えればBETAの攻撃は全く通じない筈だ。もっとも、母艦級辺りが全力で攻撃すればあの重量と質量だ。話は別かもしれないがな」
笑みを浮かべたイザークは、さっきの言葉とは裏腹に自信満々といった様子だ。
オウカもイザークの隣で自信に満ちた笑みを浮かべている。
それだけ自分達の教え子に自信があるという事だろう。
「お、始まったっぽいじゃん」
アウルの言葉に、改めて全員が映像モニタへと視線を向ける。
そこではミンスクハイヴへと向けて大量の砲弾が撃ち込まれていた。
砲弾を撃っているのは、リガ湾に停泊している国連軍や欧州連合、ソ連、アメリカ軍、帝国軍の軍艦だ。
放たれる無数の砲弾がミンスクハイヴとその周辺へと着弾し、BETAの数を減らしているのが分かる。
同時に、砲弾が飛び交っている空中を飛んでいるのは精霊の卵。
何故こんな危険な真似をしているのかといえば、当然……
「光線級、出てきたようですね」
映像モニタを見ていたレイが呟いた通りだ。
そこでは、光線級や重光線級が空を飛んでいるMSへと向かって幾度となくレーザーを撃っている。
……そう、自分達へと向かってくる砲弾を放っておいて、だ。
そして放たれるレーザーはMSの一番外側に張られているバリアのEフィールドを突破する事が出来ず、全てがMSまで届かない。
本来なら、この時点の光線級や重光線級の仕事はBETAに降り注ぐ大量の砲弾を迎撃する事だろう。
だが、BETAの優先順位としてはより高性能の機体を持つ方が上となる。
その結果、放たれるレーザーは全てがMSへと集中していた。
「AL弾頭とか使わなくても問題がないってのはマブラヴ世界の住人にとってはラッキー
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