暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第31話 小さな少女
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
かった。
「そうか、なら俺とサキも手伝おう。ちょうど暇だったからな」
「すまない、助かる」
「別に構わないさ。さて、そろそろ離してあげたらどうだ?サキ。嫌がってるぞ」
俺は正面を向くとユイを抱っこしているサキに向かって言う。
そこでようやく嫌がっているユイに気付いたのかサキは謝りながらユイを降ろした。
「そういえばこの子名前はなんていうの?」
「ユイちゃんって名前だよ」
「そっか、ユイちゃんか〜。私はサキだよ」
「さ……き」
「うん。それで向こうにいるのがカゲヤ君だよ」
サキは少しずれ俺を指しながらユイに紹介する。
「か……えあ」
「うーん、難しかったかな。言いやすい呼び方でいいよ」
サキがそう言うとユイは黙り込む。
そしてゆっくりと顔を上げ、サキの顔を見て言った。
「さきはねぇね。かえあはにぃに」
ユイの言葉を聞いた瞬間サキは満面の笑みを浮かべ歓喜の声を上げながら再びユイに抱きついた。
そんな光景を見ていると不意にキリトが口を開いた。
「ユイ、少しおかしいんだ」
「おかしい?」
「カーソルが出てない。それにシステムのバグなのかウインドウのトップ画面にはHPバーやレベル表示が存在しなかった。そしてウインドウの最上部には《Yui ? MHCP001》という奇妙なネーム表示があった」
「そうか………あまり深入りはしないほうがいいぞ」
「どういうことだ?」
「お前達を見ていればわかる。ユイのことを本当の子どものように思っているんだろう?別れるのが辛くなるぞ」
言っている内に段々キリトの顔が苦悩に歪む。
「なるべく早く気持ちの整理をしておいたほうがいいぞ。何が起こるかわからないからな」
「ああ、わかってる」
「まぁ、今はお前達がユイの親だ。ちゃんと面倒みてやれよ」
「言われなくてもわかってるよ」
そう言うと俺とキリトは部屋の中へと入っていった。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ