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マイトアンドマジック
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第一章

                    マイトアンドマジック
 彼はゲーマーである。しかも普通のゲーマーではない。
 所謂レトロゲームをプレイすることを趣味としている。レトロゲーマーと言われている人種である。その彼がだ。あるゲームを発掘した。そのゲームはというと。
「マイトアンドマジック?確かアメリカで出たゲームだよな」
 それが日本に輸入されたのである。ウィザードリィやウルティマと同じである。RPG創世記にはこうした輸入ゲームが流行した。そしてそれがそのまま我が国のRPGの基礎となっていったのだ。つまりドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったゲームもこうした輸入ゲームなくしては存在していなかったと言ってもいいのだ。
 彼はその懐かしの輸入ゲームの中でマイトアンドマジックを手に入れたのだ。そうしてだ。
 早速プレイしてみた。六人のキャラクターを入れてそれからだった。
 プレイしてみる。ダンジョンタイプのゲームだった。彼はそれを見てまずはウィザードリィの様なものではないかと思った。それなら慣れていると思った。彼はウィザードリィもやり込んでいたからだ。ところがだった。
 装備が貧弱なのははじまったばかりだから仕方がない。ところがだ。
 レベルの上げ方が難しい。経験値、どうも他のゲームと比べて低いそれを何とか手に入れてレベルを上げてくれる場所に行ってそれからあげてもらわないとならない。それがかなり厄介であった。
 しかもだ。このゲームはだ。
 街までダンジョンなのはいいとしてだ。街の中にまで敵が出て来るのだ。
しかもその敵が滅法強い。ましてや少し悪戯心を抱いて街のものを盗むとだ。すぐにガードマンが出て来た。そのガードマンが滅法強かった。
「何でこれで街に敵が出るんだ?」
 全滅させられてから呟く彼だった。しかもだ。
 経験値を手に入れてレベルを上げに行く途中で急に馬鹿の様に強い敵が出て来て逃げられず全滅させられるのだ。

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