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目が覚めたらカロス地方
第二歩『ピカチュウって昔デブだったよね』
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ここはメイスイタウンにある一件の喫茶店
俺はそこにあるテラス席でシロナさんと
お茶をしている

ちなみにシオは店員さんに撫でられて
ご満悦状態である

少し苦い珈琲が喉を通るたびに
なんとも言えない幸福感を感じた

珈琲が美味しい、というのもあるかも
しれないが、一番の要因は

シロナさんとお茶をしている、
という事だろう

「あの、シロナさん」

「ん?なにかしら」

「シロナさんは、なんで
カロス地方に来たんですか?」

「私はね、シンオウ地方のチャンピオンを
やっているのと同時に、シンオウの歴史を
探求しているのよ」

「そうなんですか?」

知っていたが、念の為返事を返す

シンオウ地方の歴史、それは
時を司る伝説のポケモン『ディアルガ』
空間を司る伝説のポケモン『パルキア』
そして、やぶれた世界にいる『ギラティナ』
を主に構成されているものだ

「前にカロスで大きな事件が
起きたことを覚えている?」

「事件、ですか?」

「そう、3000年前に創られたという
古代兵器…それが起動しかけた、というもの」

「古代兵器…」

ということは、xyのストーリーは
終わっているのか?

「私は、その古代兵器を造った王を
探しているのよ」

「古代兵器を造った王を…?
でも、3000年前の古代兵器なんでしょう?
とっくの昔に亡くなっている筈じゃあ…」

しらばっくれるのも大変だな…

「詳しく説明すると長くなるから
省くけど、その古代兵器を造った王は
“不老不死”らしいのよ」

「不老不死…つまり老いもせず、
死にもしない…という事ですよね?」

「そうよ、3000年前…もしかすると、
彼はシンオウの歴史について知っている
かもと、そう思ってからいてもたっても
いれなくなっちゃってね…」

シロナさんは一息入れて、珈琲を飲む

「つまりシロナさんの目的は、
カロス地方にいる不老不死の王を
探し出し、シンオウの歴史を知る…
ってことでいいんですよね?」

「そうね、概ね合っているわ」

…これはまたとないチャンスだな

うし…腹を決めよう

「あの、シロナさん」

「どうしたの?改まっちゃって」

「その旅、俺も同行できませんか?」

「…え?」

シロナさんはキョトンとした表情をする

それもそうだ、今日会ったばかりの男と
旅を一緒にしてくれなんて言われたらそうなる

「俺、こう見えて考古学に関しては
自身があるんです、
ポケモンバトルに関してはまだまだですけど
足でまといにならない程度には頑張ります」

チャンピオンの足でまといにならない程度…
うん、か
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