Episode 0 - All of the beginning
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ねえぞ?お前はまだ武偵じゃない。だから本部からお取り寄せ〜、なんてことも出来ねえんだよ。」
「・・・」
まあ、そんながっかりするな。こいつはマグナムも撃てるから。
「マグナム?」
「あぁ....まだそこら辺の説明してなかったな.....まあいい。取り敢えず、あともう少してめえがデカくなったら教えてやるよ。」
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1年後____
ダンッ
ダンッ
二つの拳銃から発射された45ACP弾は50m先の的を貫く。
弾は、的の中心の赤い円に見事収まっていた。
「凄えな.....どう撃ってんだ?雪和。」
「ハァ.....ハァ.....え?あ、う、うん。銃口と銃身の向き、あと角度を計算して....でも、この計算するととても疲れるんだ.....」
「またバテてんな......まあいい。つかそんなことやってたのか.....あぁ、それと今日、武偵中の入学式だろ?行かなくていいのか?」
「え?」
雪和は時計をみる。
針は、8:30を指していた。
「もうすぐ始まる!俊一なんで言ってくれなかったの?!もぉ〜遅刻だよぉ.....」
「なんてな。送ってやるよ、来い。」
「う、うん。」
「雪和.....もうすぐお別れだ.....」
「ん?なにかいった?」
「____なんでもねぇよ。いくぞ。」
「うん!」
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来年のある日____
「ふぅー.....俊一、ただいま。」
雪和は家に入ると、違和感に気づく。
靴がない......買い物かな?
____俊一が買い物?
ありえない......じゃあ、依頼?
いや、依頼の時はいつも連絡をして呉れるはず....
「俊一!」
雪和は家中を探し回った。
寝室にもトイレにもいない。
どこ.....俊一!
「!?」
リビングで、雪和は「それ」を見つけた。
中央の机に、Jericho945が二つ、机にのっている。
スライドは磨き上げられており、雪和の顔がうつっている。
まるで鏡だ。
それを挟み込みように、両端に45口径のバレルを装備した特殊スライドも置いてあった。
そして、その間にマガジンに抑えられた一枚の紙が置いてある。
『すまない、雪和。俺はこれ以上、お前と一緒にいることが出来ないんだ。今日でお別れだ。最後に話したかったか?
泣くなよ?お前は紅楼寺 雪和。紅と白。その二つの意味が名前に入った強い男だ》
「俊一......?」
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