Episode 0 - All of the beginning
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______どちらもいない。親族はほぼ0。何処にもいない。つまり、孤児院に預けられても可笑しくない状態だ。」
「・・・」
「俺がお前を預かる。」
「え?」
「あんなとこにお前を預けたら、精神が崩壊する。それも確実にだ。だから、俺が預かる。」
「何を......」
「北茅 俊一だ。よろしくな。」
そう言い、俊一は手を出す。
「・・・」
雪和はその手を無言で握り返す。
「お母さん......」
最後に、そう呟いた。
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3年後____
「俊一!」
「ん?どうした、雪和。」
「僕、俊一みたいになりたい!」
「俺みたいに?どういうことだ。」
俊一はそう言いながら笑う。
「なりてえのか?武偵に。」
「うん!」
「お前が武偵にね......」
俊一は雪和の身体を見る。
「小学4年生でまだ身長120cmがか?」
「ぶぅー!」
雪和は頬を膨らませて俊一を叩く。
「ハハハ、冗談だよ冗談。」
「俊一の馬鹿!」
「へいへい、馬鹿で結構。____で、本当に武偵になりてぇのか?」
「うん!」
「___わかったよ。お前を最高の武偵にしてやる。」
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「ハァッ!!」
雪和は俊一に殴りかかる。
それは受け流され、カウンターがくるが、雪和もそれを受け流し、そのままカウンター返しをした。
「違う。もっと鋭く、一撃で相手に致命傷を与えられるように打て。」
「う、うん。」
雪和はもう一度打つ。
俊一はそれを受け流した。
____凄いな、飲み込み早えぞこいつ。しかも手加減してるとはいえ、俺の一撃を3回目で受け流し始めた。
.....そうだ____いや、まだ早いな。
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2年後____
「ハァ!!」
雪和は俊一に向かってゴム製のナイフで斬りかかる。
「まだだ、先が曲がっている。真っ直ぐ突け。」
「セァ!!」
そして左手に持った2本目のナイフで再び斬りかかる。
2本目は木製だ。
「遅い。」
俊一はそれを軽く受け流す。
そのままカウンターをしようとするが。
「ッ!」
俊一は級に後ろに身体を逸らした。
すると、木製のナイフの刃が俊一の顔を掠めた。
「いい判断だ。だが、それは最後の手段
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