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緋弾のアリア 憧憬の銃士
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動かない。

「!?」

唯一、視界が効いた。

目の前には、数名の男に強姦されている母親の無残な姿があった。

お母さん......

お母さん......

「......そろそろ殺すか。」

男は立ち上がり、AKを沙奈江に向ける。

「おいおい、もうちょい楽しもうぜ?」

「知るか、死体でやってろ。」

ダンッ

AK-47から放たれた7.62mmNATO弾は沙奈江の眉間を貫いた。

お母....さん.....?

死んじゃやだ......
死なないで.........

「ッ!?」

「おいおい、このガキ、まだ生きてやがんぞ。」

「おぉ、マジか。」

「知らん、殺しとけ。」

「無慈悲だねぇ、どうするよ?」

タトゥー男は、壁にもたれ座っている男に聞く。

「______勝手にしてろ。」

「へいへい。んじゃ、一思いに眉間を一発で。」

AKの銃口が雪和に向けられる。

すると____

パリンッ

「!?」

ダンッダンッダンッ

ガラスが割れ、3発の銃声が鳴り響いた。

「なんだぁ?」

「おいおい、少しはビビれよ。威嚇射撃だが。」

そこには、巨大な二つの拳銃を片手に一つずつ握った一人の男性が立っていた。
右手の銃は白銀に輝き、左手の銃は漆黒に輝いている。

「武偵だ。諦めろ。」

「武偵ッ!?」

「ビビんな!たかが一人だ。ぶち殺せ。どうせ俺たちも助からねえしな。」

ダダダダダダッ

弾丸が発砲されるが___

「どこ狙ってんだ.....」

その男性は体を少し逸らすだけで全ての弾を回避した。

「一々連射なんかしてっから、ライフングが削れてんだよ馬鹿共。」

すると、横で倒れている精液まみれの女性に目をやった。
眉間には風穴が開き、手はすぐそこで倒れている少年に向いている。

その少年____雪和もまた、沙奈江に手を伸ばしていた。

「母親か......」

「なめやがって!!」

再び発砲しようとするが___

ダンッ

巨大な拳銃から一発の弾丸が発射される。
巨大なスライドは後方へ大きく後退し、その隙間から黄金色に輝く薬莢が飛び出した。

「ぐあああああああっっ!!!脚が!足がぁ!!」

その弾丸はタトゥーの男の後ろにいた黒いベストを着た男の脚に直撃する。
足からは大量の違う噴き出し、今にも落ちそうな状態になっていた。

「おい坊主。」

雪和は必死に首をその男性に向ける。

「この人は.....お前の母親か.....?」

「そ......う......だか.....ら......」

「・・・」

「仇....
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