暁 〜小説投稿サイト〜
『夢の中の現実』
『飲み屋』
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出勤して無い日でも、父さんが息抜きに来れるような場所にしたかったから...。
有り難迷惑かもやけど...零那に遠慮して出掛けたり遊んだりせんってのは悪いから。
其の第1歩として、ママと親しくなればなぁって思った。

此処のママが、たまたま人情味のある良いママだったから安心出来ると思った。
父さんは申し訳無さそうにしてるけど、飲み出したら美味しいって凄く喜んでた。
良かった...。

『家で飲むより店のが美味しい?』

『んな事無いで!可愛い可愛い娘と飲める酒なら何処でも美味しい』

お世辞だとしても、其の気遣いが出来る父さんの人間性が嬉しかった。
やっぱり父さんは自慢の父さんやった。

父さんは結局ラスト迄飲み続けた。
零那は、他の人の接客もしてた。
父さんも、他の女の子が来ても特に態度は変わらず、変なこともせず普通に飲んでた。

マダ大阪に居た頃、父さんが飲み屋で暴れて兄ちゃんが止めに行った事がある。
其れがあったから少し不安はあった。
ママにも言ってた。
でも、飲み屋ってそんなトラブル結構あるから気にせんって言ってくれた。



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