第9章 その後
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
近くにあるレンボガンという惑星の年中温暖な気候で観光地として知られているエーゲという観光都市兼軍事都市であった。
ここでの1週間の滞在費は大尉の給料約2か月分に相当する額を払わなくてはいけないが軍務滞在であればここの駐屯地に滞在するので無料であった。
元帥からの配慮をありがたく受け取るべきかどうかを考えたが、飲みに誘われたリンツ大尉とアーロン少佐からは
「お前がいかないんだったら俺たちが変わりに行ってやろうか?」
と笑いながら言っていたので受けろってことなのかなと思いながら受けることにした。
着任は6月27日
レンボガンまでは2日くらいかかる。
レンボガンで行われる訓練は軍事訓練というよりも実習訓練の要素が大きく教官たち自身も体を思いっきり動かすといっても最大で武装障害走と射撃くらいでほとんどの教官は退役間近のベテランと予備役軍人が行っていた。
私はこうして6月25日ハイネセンをたち27日の午後にはレンガボンに到着、正式に着任した。
教育対象は予備役将校訓練課程ハイネセン国立大学2年生の学生たちであった。
教官といっても毎日24時間フルタイムで教官をしてるわけではないので当然ながら日曜日は休日であったし、ほかの教官とも交代で業務を行っていたので日曜日を含めれば休日は週に3日もあった。
教官の任務は退屈かと思ったが想像以上に面白かった。
また、失った左腕もすっかり自分のものになってよいリハビリにもなった。
気候は非常に穏やかこの上なく私服を着て町に出歩くことも多々あった。
この私の10代で最も穏やかな1か月を私は忘れにだろう。
こうして宇宙歴792年 私の人生中で一生忘れることのできない悪夢の5,6月は過ぎ去っていった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ