Fate
No.10
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あれは俺の所有物だ世界の宝物は一つ残らずその起源を我が蔵に遡る。
まぁ劔の刀は違うようだがな」
「んじゃ貴様、昔聖杯を持っていたことがあるのか、どんなものか正体も知っていると?」
「知らぬ、雑種の尺度で図るでない、我の財の総量は当に我の認識を超えている
だが、宝であるという時点で、我が財である事は明白だ、それを勝手に持ち出そう等と、盗人猛々しいにも程があるぞ」
「お前の言は世迷言の様だな。錯乱したサーヴァントらしいな」
「いやいや、どうだかな・・・
じゃあ何か英雄王、聖杯が欲しければ貴様の承諾さへ得られれば良いと?」
ギルの考え方に、どこか共感を感じるのかライダーは笑みを浮かべている。
「然り、だがお前ら如き雑種に、我が報奨を遣わす理由はどこにもない
我の温情に与るべきは、我の臣下と民だけだ・・・故にライダーお前が我の下に降るというのなら
杯の一つや二つ、いつでも下賜してやってよい」
「そりゃ、できん相談だわな、所で聖杯について教えると死神は言っていたが、聞かせてくれんか」
ライダーが俺に話を振りようやく喋ることができる。
「まずはそうだな、英雄王は聖杯は自身の宝である、と言っていたが
あれは贋作だ。聖杯を魔術的に再現しようとしたものに過ぎない。
それとだ、願いを叶えると聞いているだろうが、その手段はなサーヴァントが死に座に戻るときの魔力を使うのだ。
ここまでは、既に英雄王にも伝えてある。」
実際は根源にはギルも殺さなければいけないことは既に教えてあるが。
「しかし今の聖杯は問題があってな、第三次聖杯戦争にてそこのアインツベルン側が召喚しようとした、サーヴァントに問題があったんだ
その名前はアンリ・マユ、この世全ての悪と言われる物だ」
その発言にアイリスフィールは
「そんな!ここの聖杯では神霊は呼び出せないはずよ」
「そうだ、故に呼び出されたのは、その側面を背負わされた少年
しかしアンリ・マユには違いない、すぐ脱落したようだが問題はここからだ
さっきも言った通り、サーヴァントが座に戻るときの魔力は聖杯にくべられる。
本来は無色の魔力の色はアンリ・マユに侵され黒く染まり、聖杯は汚染され全ての願いを「人を殺す」という結末に歪めて解釈し叶える
欠陥品になったのだよ」
絶句するマスター達、ライダーとセイバー・ギルも顔を顰める。
立ち直った切嗣が俺に問う。
「じゃあ聖杯を元に戻す事はできないのか?」
「既に中身は泥に塗れている。戻す事は出来るがそのような事はアインツベルンの自業自得、やろう等とは思わん
それにな、聖杯で根源に至る等、努力せず結果だけを求めるに等しい行いだ。そして、願いも形をなしていなければ、いくら聖杯で
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