Fate
No.5
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ぁ桜ちゃんビックリしたかい?」
「うん・・・お顔・・・」
「あ・・・ちょっとね、また少しだけ体の中の蟲に負けちゃったみたいだ・・・オジサンは桜ちゃんほどきっと我慢強くないんだろうね・・・ハハハ」
「雁夜おじさんドンドン違う人みたいになっていくね・・・」
僕は桜ちゃんの言葉に肩をすくめ苦笑いしながらも
「そうかも知れないね・・・」
優しく声をかけた。
「今夜はね私、蟲蔵に行かなくてもいいのもっと大事な儀式があるっておじいさまが言ってた」
「ああ、だから今夜は代わりにおじさんが行くんだ。これからおじさんは仕事であまり会えなくなるけど、それが終わったらまた一緒に遊ぼう」
「では雁夜召喚を始めろ」
俺自身はどうなってもいいだが桜ちゃんはあの温かな母子だけは必ず助ける。
そう思いながら詠唱を開始する。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」
あの母子たちを不幸にした時臣が許せない
「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」
魔術それを嫌悪していたのにこの聖杯戦争に出るのは一重に救済がため
「告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
自身と違い才能があったなのに家族をないがしろにする時臣が許せない
「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者」
「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」
現れたのは黒い靄を纏った甲冑
それに対し臓硯は小さく笑っていた。しかしその笑みは唐突に驚愕に変わっていた。
突然目の前に白い羽織を着た男がバーサーカーを切った。
しかし、何も変化は起こらなかったがその後突然指を臓硯に向け
「縛道の六十一『六杖光牢』」
六本の光が臓硯に刺さり動きを封じた。
「お前は誰なんだ?・・・」と問いかけると
「少なくとも敵ではないな・・・」
と答えた。それに対し臓硯は吠えるように言う。
「貴様、死神!何故儂の結界に侵入の反応が無かった!そしてこれはなんだ!」
「てめぇ程度の結界なんざ屁でもねえ、それに命を懸けた男が助けると言ったんだそれに興味が湧いただけさ」
「あとは、そうだな・・・腐った魂は見るに堪えん・・・死ね」
死神と呼ばれた男が刀を振ると辺りの蟲と共に臓硯も燃える。
「ぐ・・・だが儂の本体を殺さ
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