第51話 アンダー・アルカディア
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瞬間に二人は交差するようにチャージセイバーを繰り出した。
合体していたために痛覚も倍増しており、二発のチャージセイバーを受けたベビーエルフ達は分かれた。
「あれ…プリエ…何だか変だよ…」
「うん…クリエ…何だか変だよ…」
耐久力を大きく超えたダメージを受けたことにより、自分達に襲い掛かる激痛によりベビーエルフ達の輝きが消えていく。
「体が…いっぱ…いチクチク…す…るよ…」
「か…らだが…いっぱ…いズキ…ズキ…す…る…ミ…ミーーーッ!!!」
ベビーエルフ達は痛みに絶叫しながら消滅した。
二人の脳裏にアルエットの姿が過ぎるが、ベビーエルフを止めるには最早こうするしかなかったのだと思う。
『二人共、大丈夫?エックスから、新しい情報を貰ったわ。…一度レジスタンスベースに戻ってきて…』
「分かった…転送しろ」
転送の光に包まれた二人はレジスタンスベースに転送されたのだった。
「転送終了まで…2…1…転送!!」
ゼロとルインが司令室のトランスサーバーに出現した。
「お疲れ様でした」
エックスの力の加護があるからか、普段通りのルージュとジョーヌの様子に安堵しながらゼロとルインがトランスサーバーから出ると、シエルが駆け寄ってくる。
「二人共…無事で良かった…。さっき、エックスから新しい座標が送られてきたの。どうやらそこにバイルとオメガがいるみたい…。これが最後の戦いになるかもしれない……。二人共…気をつけてね」
ルイン「うん。」
「オリジナルエックスより入手しました座標データ…入力…完了しました。」
「座標が示す場所は、廃棄された古い研究所なの……。記録によるとここは、昔バイルが研究していた場所で…ゼロが眠っていた…あの場所の…すぐ近くだわ……」
「そこに…バイルとオメガがいるんだな…」
「あいつらと決着をつける時が来たみたいだね。」
「ゼロ…ルイン…気をつけてね………」
ダークエルフの力を得たオメガは強敵だ。
その力はダークエルフの力を得ていない状態でも四天王のファーブニルとレヴィアタンを圧倒したほど。
恐らく、かつてない戦いが繰り広げられることだろう。
「ああ」
「大丈夫だよ、さっさと倒してすぐに帰るから」
シエルの心配そうな言葉に、ゼロとルインはそう言うと、オペレーターの二人に向き直る。
「オペレーター…行けるか?」
「いつでも行けます」
「準備はよろしいでしょうか?」
ゼロの問いにジョーヌとルージュが頷き、それを見た二人は中央のトランスサーバーに乗り込んだ。
「ミッション発令…各員、転送準備にかかれ」
ジョーヌの指示で、司令室に警報が鳴り響き、転送準備が始まる。
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