第51話 アンダー・アルカディア
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体の姿になり、レジスタンスベースを去り、サイバー空間へと戻っていく。
「て…転送装置に…アンダー・アルカディアの座標入力を確認…」
「転送を頼む。」
二人は中央のトランスサーバーに乗り込んだ。
「了解…各員…転送準備にかかれ。」
ジョーヌの指示で、司令室に警報が鳴り響き、転送準備が始まる。
「転送準備完了…」
「「転送…」」
ゼロとルインの二人がアンダー・アルカディアへと転送された。
「ゼロ……ルイン……帰って…来てね……」
二人が無事に帰ることを願いながらシエルはモニターを見つめる。
一方、サイバー空間に戻ったエックスは“彼ら”の意識が戻ろうとしていることをファントムからの報告を受け、急いで向かう。
案内された場所にはオメガに敗北して撤退したファーブニルとレヴィアタンが横たわっていた。
「(この二人が意識を取り戻すのにここまで時間がかかるなんて…)酷くやられたようだね。大丈夫かい?」
「目覚めよ。エックス様の御前である。」
エックスとファントムが呼び掛けると、レヴィアタンとファーブニルの意識が覚醒する。
「…う…ん…!…っ!ファントム…?エックス様!?」
「ああん…?…っ!っ…おいおい、俺達死んじまったのか?」
目の前にいるのは間違いなく、数ヶ月前にエルピスにボディを破壊された自分達の主であり、一年前のゼロとの戦いで死んだはずの同僚であった。
彼らが目の前にいるということは自分達は死んでしまったのかとファーブニルは思い込む。
「否。お主らは今、生と死の狭間を漂ってるに過ぎん。拙者の体は既に失われて久しいが、お主らにはまだ戻るべき体が残されている。そしてやるべきこともまた残っているはずだ。」
「そう、君達に頼みたいことがあるんだ。」
「頼みたいこと…?」
エックスが自分達に頼みたいこととは何なのか、レヴィアタンは疑問を抱いてその美貌を顰める。
「ネオ・アルカディアで、いや、今や世界中でレプリロイドたちによる混乱が起きている。ダークエルフとオメガの共鳴が全てのレプリロイドを洗脳し、バイルの思うがままの支配、恐怖、そして復讐の序曲が始まろうとしているんだ。」
「バイルですって…!?」
「ちっ…ダークエルフがあのイカレた爺の手に渡ったっていうのか…。」
自分達が気絶している間に世界は最悪の方向に大きく変化していたことにファーブニルは舌打ちする。
「このままでは妖精戦争の悲劇が再び繰り返される。それを止められるのは洗脳の影響を受けない君達とゼロとルインだけなんだ。」
「で、俺達にゼロを手助けしろってわけだ。へっ…そういう話なら俺は一抜けだ。俺はあいつと馴れ合うつもりはねえ。俺は必ずあいつを…ゼロ
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