マブラヴ
1243話
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「レモン、そう言えば星刻に頼まれたKMFの新型に関してはどうなっている?」
「あら、随分と逃げるのが上手くなったわね」
面白そうに笑みを浮かべながらも、レモンは取りあえず俺の会話に乗ってくれたのだろう。そのまま口を開く。
「正直、色々と難しいというのが正直なところね。そもそも、コストが安く、性能が高く、操縦しやすいというのを全て満たせってのが難しいのよ。しかも、KMFに関しては私達はそんなに詳しくないし。勿論その辺のKMFの研究者よりは詳しいと思うけど、それでも本物の本職に敵わない。……という訳で、KMFに関してはロイドとセシルに任せてあるわ」
「だろうな」
ロイドとセシルの2人は、技術班の中でもKMFの専門家と言ってもいい。
レモンは自分で謙遜しているが、どのくらいの天才なのかを知っている身としては、それこそレモンだけでも十分にKMFを新規開発出来ると思うんだが。
ただ、レモンはレモンで色々と忙しいのも事実。
この前俺が頼んだ、メギロートやイルメヤの運用艦についても任せているし。
「ロイドとセシルだけじゃ足りないか? もし何なら、インド軍区からラクシャータを引っ張ってきてもいいが」
「やめておきなさい。確かに彼女はロイドに並ぶ能力を持っているけど、その分相性は色々と悪いわ。まぁ、どちらかと言えば喧嘩する程仲がいいって感じなんだと思うけど、その辺に関しては色々と根深いものがありそうだしね」
「……分かった。まぁ、その辺は技術班に任せるから、よろしく頼む」
「ええ」
レモンが頷き、マリューもまたそれに追随するように頷く。
マリューもアークエンジェルを開発した人物なんだから、恐らくレモンと一緒に無人機の運用艦に関して頑張っているんだろう。
「ああっ、この馬鹿者がっ! 上から戦車級が降ってくるというのは、ハイヴでは良くある事だと何度も教えただろうがっ!」
イザークの怒声を聞きながら、再び俺は映像モニタへと視線を向ける。
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