暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1243話
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ウミラー抜きでのミンクスハイヴ攻略作戦は国連で決議される事になる。





「あらあら、随分と頑張ってるわね」

 レモンの感心したような、それでいながらどこか呆れたような声が周囲に響く。
 俺達の視線の先の映像モニタでは、精霊の卵のMSが無数のBETAを相手に戦っている。
 シミュレーションではあっても、エルフ達が真面目に取り組んでいるというのを見ればそれは明らかだった。
 こうして見ている限り、その操縦技術は火星での初陣の時に比べると確実に上がっているのだから。
 ただ、それでも色々と技量不足に見えるという事は、未熟というのもあるが同時にまだ伸び盛りで先があるという事になるのだろう。
 それは俺以外で映像モニタを見ているコーネリアやスレイのように、実際実働班で機体を動かす者にしても同様であり、先が楽しみだといった表情を浮かべている。

「ふんっ、確かに奴等の動きはまだまだだ。だが、それでもBETAを相手にする分にはそろそろ問題のないくらいにはなってきている」

 その言葉に、聞いていた者は俺を含めて驚きの表情を浮かべる。
 何故なら、それを言ったのがエルフ達に対してはいつも厳しく当たっているイザークだったからだ。

「へぇ。イザークがそんな事を言うなんて珍しいわね。明日は槍でも降るんじゃない?」

 からかうように告げる美砂に、イザークは鼻を鳴らす。
 そんな行為ですらも不機嫌そうに見えるのだから、イザークはやっぱりイザークということなんだろう。

「ああ見えて、あいつらは俺の教え子だ。戦場で死ぬような訓練は受けさせていない。問題はハイヴ攻略は初めてという事だが……」

 チラリと俺の方へと視線を向けてくるイザークが何を言いたいのかは分かっていた。
 火星でハイヴ攻略の訓練をさせるべきではないか、と言いたいのだろう。
 今もシミュレーターではハイヴへと潜っているが、それはあくまでもシミュレーターだ。
 実際の訓練ではない。
 いざミンクスハイヴを攻略する時、上手く進める事が出来るかどうかというのは色々と厳しいのだろう。
 まぁ、それも当然か。今回のミンクスハイヴ攻略作戦に参加する中で、稼働時間を心配しなくてもいいのは精霊の卵のMS部隊だけだ。
 戦術機に使われているバッテリーも、SEED世界からのバッテリー技術を流用しているおかげでかなり長時間の行動が可能になっている。
 だがそれでも、有限だというのは変わらない。
 主力兵器のガン・ルゥも同様のエナジーフィラーの代わりにバッテリーで動いているのだから、こっちも同じか。
 いや、エナジーフィラーは稼働時間に関してはバッテリーよりも短いというのを考えると、マシになっているのか。
 リニアガン・タンクはそもそもハイヴに入っていくのは難
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