暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第九話「取り戻せ!春風のフルート」
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
が話しかけて来た。

「まあ!貴方がフルートを取り戻す為に呼ばれた人間の戦士ね」
「うん、そうだよ」
「でもベラ、この様な子供で大丈夫なの?」
「その心配なら無用よ。貴女達もレヌール城を占拠していたた魔族の話は聞いてるでしょ。その魔族を撃退したのは他でもないこのリュカなんだって」
「ベラ、それよりも雪の女王が居る氷の館の入口は鍵で閉ざされているわ。おいそれとは中に入れないわよ」
「あ、そう言えばそうだった」
「扉を開く鍵があれば…」

妖精達が言うには雪の女王の城である氷の館は常に閉ざされたままで中の様子を知る妖精は一人もいないらしい。それがフルートを取り戻す難点となっている理由の一つでもある。

「…よろず屋のディーなら何か知ってるかも」
「ええ、彼はガイルの友達だったから」
「ちょうど今からディーに会いに行く所なのよ。詳しく聞いてみるわ」
「教えてくれるといいんだけど」
「何の話?」
「いえ。さ、行きましょうリュカ」

ポワンの居城を出て、少し進んだ場所に宿屋はあり、よろず屋はその中にあった。

「こんにちわ、ディーはいる?」
「おっ!ベラ殿。話は伺ってますよ、一応装備は整えておきました」
「ありがとう、助かるわ」

ディーが持ち出して来たのはピエールとスラリンに「石の牙」リンクスには前足に取り付ける「石の爪」そしてリュカには「鉄の杖」を用意していた。

「それでねディー、聞き辛いんだけど…」
「分かってますよベラ殿。ガイルの奴は今、西の洞窟に居を構えてます。アイツも最初は先代を恨んでた様ですがポワン様に代替わりした事で落ち付いた様ですわ。まあ、亡くなった方を何時までも恨み続けるというのも愚かだと言ってましたからな」
「そう、なら会いに行ってみるわ」
「ただ…」
「ただ、どうしたの?」
「……春風のフルートを盗み出したのは、どうやらザイルの奴らしくて」
「な、なんですってっ!!」

「ザイル?誰?」


=冒険の書に記録します=


《次回予告》

ガイルというお爺ちゃんに鍵の秘密を教えてもらいに洞くつに来たんだけど、そこで僕はお爺ちゃんにザイルって奴を助けてくれって頼まれたんだ。
ザイルは雪の女王にだまされてフルートを盗んだんだって。
だます雪の女王は許せないけどあんなにいいお爺ちゃんを心配させるザイルって奴も許せない。

次回・第十話「ガイルと鍵の技法」

よ〜し、捕まえてお尻ペンペンだ!


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ