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逆襲のアムロ
28話 グレミーの岐路 2.23
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な顔をした。

「・・・私に農業をやれと」

「そうだ。プラントの造成上でクィン・マンサの機動性能を活かし、コロニー内で農業だ。第一次産業をおろそかにしてはならない。パンとサーカスという言葉を知っているか?」

「知らない」

「愚民政策の例えだが、我々は自他ともに認めるほどの世間的な愚民だ。そして末端の人たちが人口の多数派である」

「そうだな」

「彼らは明日の食事の心配をする。それが心配ないような状態をもたらすものがいたら・・・」

「そいつに従事するだろうな」

「そういうことだ。かなり非効率な手法だが、一挙に成果が出る。いかなる経済特区でも、実働部隊はいつの時代も末端だ。目標は労働組合との接触だ」

グレミーが大まかな概要を述べると、ジュドーがモノの例えで表現した。

「つまりなプルツー、ボヤを大火事にしてやるのさ」

「それでプラントの作成か。了解した」

プルツーはその計画書を持ち、艦橋を後にした。
ジュドーはプルツーを見送ると、グレミーに話し掛けた。

「なあ、うまくいくかな?」

「・・・我々は進むしかない。後ろ盾もなく、地道にいくしかない。これは正攻法だ。ならば危険なことはない。亀の様な歩みでも結果は出せると言い切れよう」

ジュドーは顔を指で掻いて「そうだな」と一言でジュドーも艦橋を出ていった。
グレミーは椅子の肘掛に腕を置いて足を組み、再度計画書を見直した。

「(私は経験がなさすぎる。ギレンの懐刀、腹心という威光でメッチャーは喰らいついてきたとしか考えられない。イーノも気付いているだろうが敢えて利用したのだろうな。ギレンは開戦当初から人心をある程度掌握していた。私もそれに倣わなければ、この先躓くだろうな)」

グレミーは傍に居た女性士官に紅茶を注文した。
それを飲みながら、制圧していたサイド6の1つのコロニーへゆっくりと入港するところを席から眺めていた。

「ミンドラ、コロニーに入港します」

コロニーの管制官と通信をしている通信士より艦橋に連絡をもたらされた。
グレミーはため息をついていた。

「(皆が不安だろう。舵取りがこんなビギナーだからな。士気があるうちに地に足着いた施策を示せねば・・・)」

焦りたかった。しかし何を選べるわけでもない。もがくということはこの事を言うのかとグレミーはかつてない悩みに苦しんでいた。

「(ハッタリで通していくしかない。大丈夫、自分がしっかりしていれば!)」

グレミーは自分を奮起させて席を座り直し、姿勢を正した。

「入港後、コロニー内のプラント事業者と連絡を取る。並び職安もだ。これから忙しくなるぞ」

グレミーは自身の覇道成就の為、今一歩踏み出したのであった。
しかし、とっかかりが王
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