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逆襲のアムロ
28話 グレミーの岐路 2.23
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「どういうことだ?」

「何とも表現難しいけど、サイド3方面からの意識がまるで絶望しか感じない。行くと死ぬぞ」

グレミーはジュドーのニュータイプ能力を高く買っていた。そのジュドーが感じる直感をグレミーは無視はしなかった。グレミーはスッとジュドーの傍を通り、艦長席に座った。

「わかった。ジュドーの意見を是とする。通信は3時間に1回打て」

席の傍に立っているプルツーが質問した。

「これはどういうことなのか?」

「一つは我々を切り捨てたこと、一つはギレン総帥の失脚、最後はギレン総帥が鬼籍に入ったかだ」

「なっ!」

プルツーが動揺した。グレミーがそれを見て補足した。

「ジュドーの直感でサイド3には死の危険が迫るほどの威圧感があると。それを汲むと一番最後が適当かもしれない。すべての検討にせよ、当てはまれば我々はサイド3には近づくことは自殺行為かもしれない」

「じゃあどうするのさ。補給は?拠点は?ボスは?」

グレミーはプルツーを見た。そしてジュドーや周りのクルーにも視線を向けた
グレミーの判断を皆が待っていた。

「(さて・・・、一応は自活はこの制圧したコロニーの数バンチの食料プラントで補えるが、政治体制を整えねば唯の愚連隊だ。体勢が整うまでは箝口令を敷いて対応するかどうか・・・)」

グレミーは当面の方針を決断すると、ブリッジの皆に伝えた。

「まずは・・・、予測でしかないがジオンはサイド3にある。ギレン総帥の消息不明だが、今のところ旗頭を変える理由はない。戦闘の士気に関わることは明白だが、我が軍はアクシズの戦力と比べればまだ優勢だ。サイド3への偵察を怠らず、我が部隊の恒久的に自活しうる経済圏を確立するように目指す。元々、これが目標だったからな」

グレミー軍の全てはグレミーへの忠誠を誓っていた為、彼の覇道に付いてくる者がほとんどだった。それをギレンは敢えて放置していたのは前話の通りだった。

「アクシズとの当面の戦闘は行わない。ただ、向こうから小突いてきたら叩きのめす。その間にこのサイド6の全てを掌握し、月、ア・バオア・クーと繋げ、サイド3を手に入れる」

ブリッジクルーが皆感嘆を漏らした。「やっと我々が地球圏に帰れる日が来たんだ!」「グレミー様やりましょう!」等、アステロイドベルトでの不毛な日々を過ごしてきた者達の士気が高まっていた。

グレミーはそれを手で制して、当面の険しい事情を彼らに伝えた。

「このサイド6は元々、得体の知れない経済特区だ。バンチも我々が制したものの10,20倍見当もある。その支持を取り付けるには様々な搦め手で攻めていかなければならないだろう。彼らの弱みを見つけ、利をみせる必要がある」

グレミーがそう述べると、負傷したイーノがエルに抱えら
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