28話 グレミーの岐路 2.23
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りな前線問題も解消された。サダラーンに戻るぞ」
ランバ・ラルはふとある考えが浮かんでいた。グレミーの動きであった。
グレミーの作戦が負けてもただでは転ばない。縦深陣の様な体で反撃の機会を狙っていたのではとランバ・ラルは考えた。
「最新鋭で勝ち過ぎた我々の士気を利用しての補給線の限界を狙ったのか・・・」
ランバ・ラルはシャアの部隊に無線で警鐘を鳴らした。
「後は大佐の手腕のみだな。まあ、気づかない大佐ではないとは思うが・・・」
一方のシャアは数で凌駕されながらも、性能で圧倒している百式を縦横無尽に戦場を掛けていた。
その動きにグレミーが固唾を飲んで見守っていた。
「(もうそろそろだな・・・)」
シャアは自身の燃料ゲージを見た。これ以上の戦闘は旗艦への帰投できるかギリギリだった。
「ここまでか・・・。各自牽制しながら後退せよ」
シャアは自身の部隊の活動限界を読んでいた。しかしそれはグレミーも同様だった。
シャアの攻撃が弱まったところで、グレミーは一転攻勢に出た。
「今だ!各隊、後退する敵に逆撃を与えろ!」
グレミー自身のバウも発進させて、後退する百式、ギラ・ドーガに向けて部隊が鶴翼陣形の状態で急速に包囲網を築き上げようとしていた。
「(まずい!)」
シャアは直感で隊の迅速な撤退を促した。殿は自身が務めたため、百式のみが容易く捕捉された。
「ええい!」
回り囲むガサ、ガ・ソウムらに集中砲火を百式に目がけて浴びせられた。
百式のバイオセンサーがシャアの感応波を受け取り、それらを紙一重で躱しながらガサらを撃墜していった。
「こちらがやられてしまう。命を取られるならば已む得まい」
今まで撃墜を避けた攻撃だったが、グレミーの攻撃は百式の撃墜だったため、シャアは向かってくる全てのモビルスーツを撃墜していった。
8機目のモビルスーツを撃破した時点で、シャアの後背にビーチャの乗るゲーマルクが迫っていた。
「貰ったぜ!金色ー!」
ゲーマルクのビームサーベルを百式に目がけて振り下ろした。
「なっ!」
シャアは余りの猛攻にビーチャの存在を気付き遅れた。
シャアは百式の右腕一本を犠牲にしてその攻撃を避け切った。
その後もシャアへの攻撃が続く。今度はグレミーのバウのライフルが百式の左足を撃ち抜いていた。
「後ろもか。まだできるはずだ」
シャアはビーチャのゲーマルクへバルカンで攻撃した。
「ハハッ、そんなおもちゃでビーチャ様に勝てるかよ!」
ビーチャが侮った瞬間に、シャアは後方のグレミーへバックしたまま突進した。
「何!」
後ろ向きで来る百式の動きに虚を突かれたグレミーだったが、唯の暴挙だと理解して百式に目がけて
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