28話 グレミーの岐路 2.23
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* サイド2・サイド6 境界宙域ミンドラ艦橋 2.23
シャアの反撃、並びネオジオンの設立により、グレミー軍は徐々に前線を押し込まれていった。
グレミーはサイド6に残してある本隊を呼び寄せ、決戦を挑んだ。
当初はグレミー優勢だったが、ブライトが運搬し、旧ゼナ派、シャアの部下たちが操るギラ・ドーガが
少数精鋭を文字の如く表現していた。
「これ以上は進軍させるわけにはいかない。ここで撃退する」
グレミーは艦橋で演説し、サイド6に展開していた全てのエンドラを結集させた。
それに搭載してあるモビルスーツで向かってくるアクシズの部隊へ防衛ラインを敷いた。
多少の連戦も苦にしないギラ・ドーガの性能はそれに劣るグレミー軍を後手に後手にと回していった。シャアの百式もグレミー軍のガサやバウを次々と戦闘不能に追い込んでいった。
「なるべく撃墜は避けよ。元は同胞だ。ラルとアポリー、ロベルト、ジーン。お前たちは天底から回り込んで、退路を断て。デニムはスレンダーと私が撃ち損ねた機体の処理だ」
「了解です」
「大佐頼みます」
アポリー達はブライトが運搬してきたギラ・ドーガに乗り、その機体性能を存分に発揮していた。
それに加え、全ての操縦者が7年前より活躍していた熟練者。その技量もあってシャアの部隊は1機たりとも撃墜されていない。
そんなシャアの精鋭部隊の危惧するところは連戦による補給の問題だった。
快進撃もこの一戦で終わり、アクシズの安全を確保できるシャアは考えていた。
グレミーもバウに搭乗し、前線で指揮を取っていた。
「怯むな!バウ部隊、ガサ、ガ・ソウム部隊共に押し返せ」
グレミーの傍にビーチャの乗るゲーマルクが寄ってきた。
「グレミー!ダメだ。敵の機体性能、技量に差が有り過ぎる。このゲーマルクでもやっとだ」
グレミーは唸っていた。才能がモノを言わす時代に来ていたと思っていた。経験がそれを埋めると。経験というものは遥かに優れていた。
「・・・ある天才と呼ばれた科学者が言っていた。1%の才能さえ有ればよいと」
グレミーがそう忌々しく呟き、戦況を眺めては各隊へ指示出しをしていた。
ジュドーとプルツーの部隊は天底から回り込む敵部隊を牽制すべく、その宙域に部隊を動かしていた。
ジュドーはZZをプルツーはグレミーの切り札と呼べる大型モビルスーツ、クィンマンサに搭乗していた。
向かってくるギラ・ドーガは7機、内一機は青い色で塗装されていた。
「青い巨星だぞ、ジュドー!」
「分かってる。ジオンのエースだ。油断するなよ」
ジュドーはビームライフルを放った。ギラ・ドーガは避けるため散開した。その動きにプルツーが大型とは思わせない程の機動性を見せ、1機のギラ・ド
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