暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode4 ー Mad Plants ー
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して、この瞬間、ブラック・ガーデンの効果が発動します。その効果により、ロンファの攻撃力を半分にし、三人のフィールドにローズ・トークンを特殊召喚します」

「な、なんだこいつは……!」

『ローズ・トークン』
 ☆2 ATK/DEF 800

『ローン・ファイア・ブロッサム』
 ☆3 ATK/500→250 DEF/1400


 ロンファからエネルギーを吸い取り、三人のフィールドに不気味な、紅い大輪を咲かせる。


「ロンファの効果により、ロンファを特殊召喚。さらにロンファの効果で三体目のロンファを特殊召喚。ラスト。ロンファの効果で『ボダニカル・ライオ』を召喚します」


 ローンファイア・ブロッサムに火が灯り、燃え尽きる。そして、その燃え滓から新たなロンファが現れ、ブラック・ガーデンにエネルギーを吸われ、さらにフィールドに紅い大輪を咲かせる。
 芽吹き、枯れ、また芽吹くを繰り返す。最後にはたてがみのような紅い花弁を咲かせた植物の獅子が現れた、彼らのフィールドにはそれぞれ四体のローズ・トークンが咲き誇っている。
 その様子に彼らは困惑気味な声を上げる。

「俺らのフィールドにモンスターを並べて……な、何がしたいんだ」

「あら、勉強不足ですよ。ローズ・テンタクルスは通常の攻撃に加えて相手フィールドの植物族一体につき、一度攻撃出来ます。さらに、植物族を戦闘破壊した時、300ポイントのダメージを与えます」

「なっ……!?」


 ここまで説明すれば、誰でも理解は出来るだろう。三対一という有利な状況で勝ち誇っていた彼らの表情が絶望に染まる。それを見て、口元がつり上がるのを感じる。私はその瞬間がこの上なく好きなのだが……

「まぁ、そんな事を思ってるからあーんな二つ名を貰っちゃうわけですよねー」


 身から出た錆ですか……とため息を吐き出すと敗北を悟った彼らを見る。そろそろこの茶番も幕引きとしよう。

「伏せておいた『狂植物の氾濫』を発動します。墓地の四体の植物族を除外し、一体につき、300ポイント私のフィールドの植物族の攻撃力を上げます」

『ローズ・テンタクルス』
 ATK/2200→3400

『ボダニカル・ライオ』
 ATK/1600→800→1400→2600


 ローズ・テンタクルスの触手に凶悪な棘が生え、ブラック・ガーデンにエネルギーを吸われ枯れ気味だったライオが生命力を吹き返す。


「さぁ、フィナーレです。なるべく抑えますんで、耐えてくださいね!!テンタクルスで四体のローズ・トークンを攻撃!」

「っ!?や、やめっ……」

「運がなかった、と諦めてください。やれ、ローズ・テンタクルス!」

「うわぁぁぁぁァァァァ????」


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