暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜漆黒の竜使い〜
episode4 ー Mad Plants ー
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できる効果は優秀だし、墓地で発動するため、相手への牽制にもなる。だが、効果の発動条件が相手ターンのみと限られている。

 しかし、なぜトマト……謎だ。

 どうでもいい事を考えつつ、先ほど買ったドローパンのビニールを開け、一口。


「……む?えっ……?」

 デュエルアカデミア名物《ドローパン》の違和感に顔をしかめ、丁寧に口に残る味を吟味していく。
 コッペパンの程よい甘さと柔らかな食感とともに、口の中で広がるのは微かな塩気と青臭さ……そして、中からチラッと覗くサーモンピンクの物体。コレは一体。


「サケパン……」

「お酒……?」

「いや、鮭です。サカナの……」

「そ、そう……あまり気にしない方がいいわ」


 肩に手を置かれ、先輩から哀れむ視線を向けられる。
 当たりハズレがあるとは聞いていたがまさか初ドローパンで鮭を引いてしまうとは。がっくりと肩を落とし、ついでに一口。

「……あんまり美味しくない」


「儀式魔法『高等儀式術』発動!!デッキからレベル6『逆転の女神』を墓地に送り、『竜姫神 サフィラ』を儀式召喚!」

 天から六本の光の柱が伸び、光が弾ける。そして、現れたのは美しいサファイアの鱗を持った竜姫。

「あ、サフィラだ……」

 先輩との短いやり取りの間にもデュエルが進んでいたらしく、二人目の男子はトビウオ一体を残しターンを終え、三人目の子は儀式使いらしく、私も使うサフィラを召喚したところだった。そして、攻撃宣言。


「バトルだ!サフィラでわたげトークンを攻撃!ホーリーレイ!」


 手に持つ錫杖から一条の光が放たれ、わたげを狙う。だが、それは地面から壁のように生え出た鋭い棘によって防がれる。


「リバースカードオープン!『 棘の壁 (ソーン・ウォール)』!表側表示モンスター全てを破壊します!」

「「「んなっ!?」」」


 サフィラの攻撃の仕返しとばかりに床から鋭い棘が生え、モンスターたちを刺し貫く。一瞬の内に、三人のフィールドのモンスターが全滅し、三人が声を揃え悲痛な叫び声を上げる。


「まぁ、全体破壊への対策を怠ったのがいけないわよ。自業自得ね」

「まぁ、その通りですけど……」


 あまりにも容赦のない楓さんに表情を引きつらせる。モンスターは全滅、伏せカードはなし。そして、次は楓さんのターンだ。つまり手札誘発さえなければ、好き勝手できてしまうのだ。


「く、だが次の俺らのターンが回ってこれば……」


 フィールドを壊滅させられるも希望を見出したようで他の二人を励ます。だがーー

「何を言ってるのですか。次なんてありませんよ」

「えっ……?」

 ーー勝利宣言。次の1
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