episode4 ー Mad Plants ー
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ターを見て、別の男子が声高らかに叫ぶ。そして、今召喚されたフェアリー・アーチャーには光属性モンスター一体につき、400ポイントのダメージを与えるバーン効果を持っている。
「フェアリー・アーチャーの効果発動だ!僕のフィールド上の光属性モンスターは四体。よって、1600ポイントのダメージを与える!喰らえ、ホーリーアロー!」
妖精の弓兵が光を帯びた矢を弓につがえ、目一杯に引き絞ると楓さんめがけ放つ。だが、矢が直撃する前にヘルメットを被ったトマトが八体現れるとスクラムを組み、それを防ぐ。
「なにぃ!?」
「私は墓地の『プリベントマト』を除外し、効果を発動しました。このターン発生する効果ダメージを0にします」
「……いつの間に」
「まぁ、天使の施しの時しかないでしょうね……」
先輩の言葉に納得して頷く。
『残念でしたね』と労い……ではなく挑発の言葉をかける楓さん。一方で、効果を防がれたーー高寺と呼ばれていたーー生徒は悔しげに表情を歪めた。バトルロワイヤルでは一巡目は最後のプレイヤー以外攻撃権がないため、彼にこれ以上行える事はない。そのままエンド宣言をすると別の男子がターンを開始した。
「次は俺だ。ドロー!よし、手札から『おろかな埋葬』発動。『素早いアンコウ』を墓地に送り、アンコウの効果発動するぜ。デッキから『素早いマンタ』二体を特殊召喚する!さらに、『光鱗のトビウオ』を召喚!」
『光鱗のトビウオ』
☆4 ATK/1700 DEF/1000
床が波打ったかと思うと二体のマンタが飛び出し、宙を舞う。そして、マンタに続くように淡い光を纏ったトビウオが地面から飛び出してくる。
「トビウオの効果発動!マンタをリリースし、あんたのセットモンスターを破壊するぜ!」
「破壊されたのは、『ダンディライオ』です。二体の『わたげトークン』を特殊召喚します」
『わたげトークン』
☆1 ATK/0 DEF/0
モンスターを破壊したと思いきや、壁モンスターが増える。次いで、もう一体のマンタも生贄にされ、わたげトークンが破壊される。せっかくモンスターを三体並べたのに、楓さんを守るモンスターの数は変わらず、マンタたちの犠牲が無駄に終わってしまう。
そんなことを考えていると横から声をかけられる。声の主はやはり明日香さんだ。
「ねぇ、楓先生のデッキってなんだと思う?」
「いや、今のところ、わからないです。ダンディライオ自体、ピン挿しされることが多い、ですから。けど……」
「けど?」
「プリベントマトが謎です」
先輩に意見を言うという行為に若干緊張しつつなるべく丁寧な言葉で返す。
しかし、あのトマトが謎だ。バーンを1ターン無効に
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