episode4 ー Mad Plants ー
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で立っていた。しかも、 同性 ではなく、 異性だ。ここ重要。
赤は《オシリスの天空竜》、青は《オベリスクの巨神兵》、黄は《ラーの翼神竜》をモチーフにしているのならば、白ってなんだろうか。《テュアラティン》?それとも、《アテネ》か?いや、そもそも制服に白ってなかったような……それよかなんで男子の人達が?おまさか、やつ買いたいのかな?てか、正体バレた?いや、まさか、告白?三人でっ!そんなまさかーー!
「あ、あの……君?」
「ひゃ、ひゃい??にゃ、なんでございましょうか??」
行き過ぎた思考が早くもオーバーヒートしかけ混乱の真っ只中、急に声をかけられた為に慌ててしまい、言葉が可笑しくなってしまう。声をかけてきた男子とは別の、後ろに立っていた二人がクスクスと笑いだし思わず顔が熱くなる。
きっと変な奴って思われた……埋葬されたいなどと俯きながら思っていると先ほどの失態を完全にスルーして再び声をかけてきてくれる。少しありがたく思いつつ、内容に思わず首を傾げる。
ーー光の結社に入らないか?
ーー入れば、強くなれるよ。
ーー今なら会員費無料だよ。
とりあえず、正体はバレておらず転入早々三股、血みどろの三つ巴な関係に巻き込まれなくてよかったと安堵する。一方で、いかにも胡散臭そうな文言に警戒心を高める。
これは下手に関わると面倒な奴だと咄嗟に判断し、手近にあったドローパンを掴むとレジへと行き、そのまま立ち去ろうと試みた。
「宗教とかそーゆーのあまり興味ないので……」
「いやいや。そういった胡散臭いものじゃなくってねーー」
だが、回り込まれてしまった!!
逃げがダメなら、言葉巧みに躱そうとする。だが元々あがり症でありコミュ症気味である華蓮が三人に、しかも自分よりも身長の高い男子相手にうまく言葉を返せるわけなく、さらにリーダー格っぽい中央の男子生徒は相手の状況などお構いなしにグイグイ来るタイプのようで華蓮は逃げようにも逃げれず、言葉を返そうにも発言さえもマトモにさせてもらえず、再び混乱状態に陥っていた。
(ほ、ホントどうしよう……)
どうもできない状況に追い詰められ、不安から目尻に涙を溜めていると凛とした声が響いた。
「あなた達、何してるの!」
「明日香、先輩!」
救世主ここに現る。
漫画の主人公の如く一年上の先輩、天上院 明日香が現れ、正面から包囲網を切り崩し、華蓮を助けだしてくれる。この勢いの良さは同性であっても惚れそうだ。
「一応、大丈夫みたいね」
「あ、はいっ」
明日香先輩の温かい抱擁を受け、安堵しているとチッと苛立たし気に舌打つ音が聞こえてくる。顔を動かし、男子生徒達の方
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ