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第一章
究極の避暑地
イギリスの富豪ウーサー=ドミットはかなりの暑がりである。とにかく夏になると大変困る人間である。その為彼の屋敷にはいつもクーラーがきかされている。それは普通の人が屋敷にいるとだ。夏の気候ではなかった。
何しろ夜寝る時にだ。毛布一枚ではとても寝られないまでにきかせているのだ。かえって寒い位だ。しかしドミットにとってはそうでなくては生きられるものではなかった。
とにかく暑いのが苦手なのだ。少しでも暑いと生きていられないまでなのだ。だからバカンスもだ。行きたいと思う場所は。
「寒い場所がいいね」
「寒い場所がですか」
「そうだよ。暑い場所なんか沢山だよ」
こうだ。彼に長年仕えていて最早親友でもあると言っていい老執事に対しても言うのである。
「だから。寒い場所がいいね」
「しかし北欧や北極はもう行きましたし」
「ロシアもね。他には何処があるかな」
こう執事に相談するのである。
「果たして。何処が」
「一ついい場所を知っています」
執事は彼にこ話した。
「イギリスですが宜しいでしょうか」
「イギリス?我が国に?」
「はい、こちらに行かれて下さい」
「うん、じゃあ」
執事が書いて差し出したそのメモを受け取ってからだ。彼は執事と共にその場所に向かった。そこは何処かというとである。
古城だった。そこに入ると早速だった。
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