序曲
LIVE3 KEION フェスティバル
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。じゃあ、ありがとー。」
「練習頑張ってねー。」
「はーい。」
ガチャ
俺、付いてこなくて良かったんじゃねえの?
「よーし、練習頑張るよ!」
「うぇーい。」
「というわけで、明後日の放課後に講堂でライブをやるよ!頑張ってくよ!」
「はーい。」
「……練習用の私服で良いよね?」
「別に良いんじゃないっすか。」
俺達は所定の位置に着きそれぞれの楽器を手に持った。
「じゃあ、『Guiltic Night』歌うよ!」
「「「うん!(おう!)」」」
それぞれがそれぞれのパートを一生懸命演奏する。幾つもの音が重なりあって曲になる。それに歌詞を付けると歌になる。歌は演奏があるから歌になり、演奏に歌詞が付くから歌になる。それがバンドの楽しいところであり面白いところでもある。
そして講堂ライブ当日……
講堂の裏にて、
「皆、ありがとう。これで私の夢が叶うよ。」ポロッ
「……泣くのはまだ早い。」クスッ
「そうだよー。」
緋音先輩のそのホンワカしたしゃべり方ってどうにかなんないの?
「その涙は優勝して流してくださいよ。」
「そう……だね。よし、行くよ!…………ってグループ名考えて無かったね。どうする?」
「《Guilty of Origin》って考えて来ましたよ。」
《Guilty of Origin》それは《断罪の始まり》
「……良いんじゃない。」
「うん、賛成!」
「じゃあ、《Guilty of Origin》行くよ!」
「「「GO!」」」
『只今より軽音部による講堂ライブを始めます。』
生徒会のアナウンスと共に目を開く。そこにはたくさんの観客がいた。もちろん最前席には穂乃果、ことり、海未が立っていた。
俺達は所定の位置に着きそれぞれの楽器を手に持ち、藍那先輩がマイクに近づいてライブ開始合図のタイトルを言った。
「《Guiltic Night》です。聞いてください。」
最初は緋音先輩のピアノから始まり涼風先輩のギター、俺のドラムと続いていく。そして、ヴォーカルの藍那先輩の綺麗で芯のある声が講堂全体に響き、会場を盛り上げる。
「「「ありがとうございました?」」」
結局、最後まで会場が盛り上がったままだった。ったく、この感じは懐かしいな。
「私たちは『KEIONフェスティバル』で優勝します!だから、皆さんの応援よろしくお願いします!」
大会当日……
大会の予選を勝ち進んで『KEIONフェスティバル優勝』の称号を手に入れれるのはたった一校のみ。俺達は予選を勝ち進んで決勝まで来た。今までは圧倒的な点差をつけて勝ってきたが今回ばかりは分からない。なんたって、俺の旧友が相手だからな。けど
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