暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter2:For the first time of the city(見た事の無い街)
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い為の保険だと理解出来た。


「此処のスイッチを押してルーレットを回転させてぇ……えいっ! 更に―――はぁっ!」


 実演の為にとリーファはルーレットを回して、上に向け刃を振う。
 半月状の氷の刃と、槍状の風の刃を二連続で射出し、嬉しそうにはにかんだ。

 周りを行き交うプレイヤー達も、『その気持ちは分かる』とばかりに頷いていたり、『自分にもあんな頃があった』とに苦笑している者達が殆どだった。


「まあ残弾数の制限はあるけどさ? 詠唱しなくても発射できるからALOと比べると結構便利だし、フェイントにも使えるし、物によってはちょっと特殊な物もあるらしいし……何か楽しみになっちゃって!」
「確かに便利だよなぁ」


 リーファが扱っていた物を見て、自分も拘りを見せてないで牽制にくらい使ってみるか? といった感じの思考を巡らせているのか、顎に手を当てて考えるキリト。

 が……すぐにハッ、と顔を上げて、まだ武器種を教えてもらっていなかった、シノンの方へ顔を向けた。


「シノンは、何を選んだんだ? やっぱり銃か?」
「……ええ。冷静に考えてみれば、“所変われば品変わる”だからケチ付けても仕方ないし。それに、序盤から扱いきれない物持つなんて愚行だし……デザインもシンプルだから、コレで妥協したわ」


 そう言いながら目の前に差し出されたのは―――薄く灰色がかった緑色で、彼女の言う通りシンプルな形をしたスナイパーライフル。
 確かに以前までスナイパーだった彼女だ。後は銃の癖を理解すればピッタリ合致するだろう。


 されど……妥協したという事は、コレ以外に何かあるという事にも他ならない。


 何があるのかと言いたげな表情で覗き込むキリトとリーファへ答えるかのごとく、シノンは銃口を下へ向けてスイッチらしきものがある場所を、若干集中力を増させた表情で押した。

 するとキリトが唖然となった台形刃の黒剣の如く[“ガカカァン!!”] と音を上げて、まず細長い銃身がある程度引っ込みカバーがかぶせられ、上下に分かたれた後部持ち手がそれぞれ変形し、『狙撃銃』から『突撃銃(アサルトライフル)』へ様変わりした。


「銃オンリーなんですね。そっか、変形だからって無理に遠近にしなくてもいいんだよね……」
「形自体はあまり変わってないけどな」
「でも現実的な銃で考えれば、充分に可笑しいわ。用途が全然違うライフル銃への変形だもの」


 今まで硝煙と鋼、そして黄昏の世界を渡り歩いていたシノンだ。
 ALOでは弓を使っていたが当然変形機能なんて存在せす、ずっとシンプルに遠距離から闘っていたのだから、行き成り使い分けろと言われても、意識的や手腕的に少々キツイのかも知れない。


「まあ、使ってみ
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