暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter2:For the first time of the city(見た事の無い街)
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じに未知なるエネルギーと魔法の融合に元々あった文明の発展、更には謎の鉱石の使い道も分かり―――]

 ―――という、ゲームに良くある簡潔な世界観設定を眺めていた……その時 『悲報』 は訪れた。


 まず、アバターネームがまんま【アスナ】な明日奈から、家の都合で急用が出来たと断られる。

 次にアバターネーム【リズベット】こと里香から、宿題を放っておきすぎてこれ以上はヤバい、だから友達の家で教えてもらう……との事でドタキャン。

 更に【クライン】という名のアバターを持つ遼太郎も、職場の上司に誘われてしまったと断念の報が。

 エギルもまた仕事が忙しいとのことで、その日はログイン不可能だと告げられる。

 唯一、【シリカ】こと珪子からはまだ何もないが……集合時間になって尚、影も形も見えはしない。



 結果……友人も何の用事もないキリトと、学校が普通に休みで宿題も何もないシノンと、彼の妹であるリーファだけが、この場に集まる事態を招いてしまったのだ。

 少々ながら居た堪れなくなったか、リーファは再度発言しかけたキリトを遮り、食い気味に話題を変えた。


「キ、キャラクタークリエイトがランダムじゃないのは有り難かったよね。この姿、今では気に入ってるからさ」
「確かにそうだよな。何より、突拍子もない外見にならずに済んだし」
「えぇ…………本当に、ね?」


 過去の“とある因縁”をまだ覚えていたシノンに睨まれ、キリトはビクリ竦み上がると、揚げ足など取らずロボットばりにかくつきながら頷く。

 リーファは何の事だか知らないらしく、疑問符の浮かぶ顔で彼の顔を覗きこんで来た。

 バツが悪くなったのか、説明するのは憚られる事なのか、キリトは少々慌てながら通りの向こうを指差した。


「えーと……と、取りあえず武器屋に行こうぜ。初期のキャラクリじゃあ防具しか選択できなかったしな。おまけに武器買わないと、衛兵に止められて外出れないみたいだから」
「……結構種類が多い割に、ステータスや『スロット』は全部一緒だったけど」
「良心的だと思いますけどねー。お気に入りの装備が弱いままになっちゃったら、ちょっと哀しいですし」


 今しがたシノンが発言したように、『Non-standard arm's』では防具そのものが持つステータスやスキルのほか、スロットへ《オーブ》という名のアイテムを嵌めこむ事により、ある程度自分好みのステータスに調整できるのだ。
 だがレベルが高くなればなるほどスロットが増えるかと言えばそうではなく、数値が高すぎる物はスロットがかなり少なかったり、逆に《オーブ》を嵌める事で初めて真価を発揮する防具すらある。

 その情報を三人とも頭の中で思い返しながら、武器屋へと真っ直ぐに歩
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