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RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 一話
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ていった。

半壊した建物にて
「ほうほう……?」
白髪だらけの渦巻き眼鏡をかけた胡散臭そうな老人医師の診察を受けていた。
「爺さん? 何かわかったか?」
弾が問う。
「なるほどのう……?」
「爺さん! 玄弖は重大なのか!?」
と、大剛がさらに問い詰める。
「これは……」
暗い表情をする医師は、最後にこう告げる。
「わからん!!」
「はぁ!?」
「いや……別にどこも以上は見当たらんよ? どこにでもいる健全な青年の体つきじゃ? 何にも異常は見当たらない健康な体じゃよ?」
「……けど、確かにクナイが俺の胸に」
「幻覚でも見たんじゃろ? あのゴミ捨て場に変な薬でも落ちてたとか?」
「薬なんて知らないけど……」
「とりあえず、熱もないし体も異常は見当たらん。健康そのものじゃ」
「そう……じゃ、いっか?」
玄弖は、そう割り切った。
「世話になったな? 爺さん」
と、三人が診察室をあとにしようとしたが、
「待たんか? 診察料を置いて行け?」
「はぁ?」
「診てやったんじゃから当たり前じゃろ?」
――この爺……ぼったくりやがって!
仕方なく、玄弖はしぶしぶと有り金を爺さんの机に置いて出て行った。
「くそっ! あの闇医者……適当なこと言いやがって!」
「けど……クナイが突き刺さって沈んだって言えば、誰もが幻覚を見たかって思うさ?」
大剛はそう言う。
「そうだな? 現に俺たち二人が証言だって言われてもなんの説得にもならないしな? どのみち、わからずじまいってことさ?」
弾も、大剛と同じようにクナイに関しては誰もが信じがたい光景だったと言う。
「けど……本当に幻覚だったって言えるのか?」
「「……」」
玄弖のその一言に二人は何も返せなあった。
「とりあえず、しばらく様子を見るしかないか……?」
玄弖自身も、今のところ身体にどこも異常は感じていない。
「ま、さっきの事は忘れて、玄弖は先に家へ帰ってろよ? 俺たちはゴミ山へ戻るから」
大剛はそう玄弖の様子を心配する。
「別に……どこも大丈夫だと思うけどな?」
「でも、またさっきみたいなことが起こったら……」
弾も不安になる。
「じゃあ……先に帰ってるぜ?」
「ああ、取り分は残しておくから安心しな?」
玄弖は、二人と別れて一人自宅への道を歩いた。やや疲労が溜まっているのか、足を引きずりながら彼はようやく家につくと、そのまま居間へ体を投げ出して深い眠りについてしまった。
「……」
寝息をたて、玄弖は夢の中へ足を踏み入れる。

「あれ……?」
目の前には蒼空が広がっていた。自分は今、鳥のように空を飛んでいる。
――ここは、どこだ?
わかるはずがない。しかし、怖くもなく不安もない。ただ、目の前の風を受けながら爽快に空中を滑空している。

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