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第一章
これは夢なんだ
いきなりだ。目の前からだ。
全裸でスキンヘッドの男がだ。ダッシュで走って来た。そしてそのうえでその全裸の男は彼に対してだ。こんなことを喚いてきたのである。
「ハタリハタマタ!ハタリハタマタ!ハタリハタマタ!」
タイガージェットシンの台詞をである。連呼してきたのだ。
そしてそのうえでだ。彼のその手を掴んでだ。
いきなり空を飛んだ。しかもそのままだ。
宇宙空間まで出てだ。無限の銀河の中を飛び続けたのだ。
永遠なのか一瞬なのか。飛んでいるとである。今度はだ。
その全裸スキンヘッドに連れられている彼の前にだ。筋肉ムキムキの若い女が出て来たのだ。それはビキニにボディービルをしているとしか思えないボディーを持っている。何とも言えない女だ。
その女がだ。出て来て叫ぶのだった。
「あんた、また浮気したのね!?」
「浮気!?」
スキンヘッドの男にではなくだ。彼に言ってきたのである。
「浮気って俺が?」
「そうよ。シラを切る気なの!?」
「いや、シラも何も」
彼は銀河の無数の星の光の中で初対面のボディービル女に対して言い返した。
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