マブラヴ
1242話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ふーん、なるほど。確かにマブラヴ世界は技術が発展してきている以上、私達がいなくても守るだけなら問題ないでしょうね。BETAの間引きも、地上で戦うだけなら、特に苦戦はしないでしょうし」
テーブルの上に乗っているピザを食べながら、レモンが呟く。
ピザを食べ終えた後の指を舐める仕草がかなり色っぽいんだが、あれって意図的にやってるんじゃなくて自然にやってるんだよな。
「うーん……けどその場合、BETAの中でも最大の相手の光線級と重光線級はどうするの? マブラヴ世界の技術だと、結構な被害が出るんじゃない? かと言って、AL弾頭は技術が上がって以前より酷くなくても汚染が心配だし」
円の口から出た言葉に、スレイは軽く肩を竦めて口を開く。
「別に完全にマブラヴ世界から手を引くという訳でないのなら、シャドウを1機派遣すればそっちに攻撃が集中するだろう。光線級や重光線級のレーザーではEフィールドすら突破出来ないのは分かりきっている」
「……けど、シャドウを派遣すると、それはそれで問題があるのよね。日本やアメリカ、イギリスみたいに私達に友好的な勢力なら問題ないでしょうけど、ソ連や大東亜連合の某国とかは、下手をすれば私達の目が届かないのをいい事に、シャドウを鹵獲する可能性もあるわよ?」
確かにその辺の危険は大いにあるが……
「量産型Wに、相手がその辺の行動を取ったら実力行使するようにして、その時の映像データも残しておくようにすれば問題ないだろ」
「そうですわね。そこまで念を入れれば、向こうが何を言ってきたところで証拠にはなると思いますわ」
「だろ? それに、精霊の卵もマブラヴ世界で活動する。それを考えれば、多分問題ないだろう。……まぁ、マブラヴ世界でもエルフを見た事がない奴ってのは多いから、その辺で微妙に問題が起きるかもしれないが」
俺の言葉に、皆が確かにと頷く。
エルフ達も、マブラヴ世界の方で何度か顔を出したりはしている。
だが、それでもエルフを直接その目で見た者となると、恐ろしく数が少ないのも事実だ。
「何より、マブラヴ世界の中で最重要だったG元素はある程度手に入れたってのもあるけどな。俺達が強引にでもハイヴを攻略する必要はなくなったってのも大きい」
元々俺達がマブラヴ世界に対してこうも長期間に渡って大々的に干渉してきたのは、G元素という要素が大きい。
ホワイトスターと時の指輪の完全融合も行われ、ブラックホールエンジンの触媒としても十分な程の量を確保した。更には、火星にある他のハイヴに侵攻してアトリエを見つけ、そこからG元素を奪い取るという手段もある。そんな状況である以上、そこまで無理に俺達がハイヴ攻略をしなくても良くなったというのは事実だ。
勿論向こうに要請されれば応えるつもりだが、マ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ