マブラヴ
1242話
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ないのはな……」
地上でも宇宙でも利用出来て、更には水中の移動も可能なアークエンジェル級。シロガネもだが、数を作るにはコストが高過ぎるというのもある。
勿論キブツがある以上、コストの問題はどうにでもなるんだが……
さて、どうしたものか。
だが、そんな俺の言葉に対し、マリューは口を開く。
「なら、いっそメギロートやイルメヤ、シャドウの運用艦を1から開発したらいいんじゃないの?」
「……けど、そんな余裕が今の技術班にあるのか?」
今の技術班は、火星で得たBETAの研究、俺がFate世界で入手してきた宝具の研究、G元素の新たな使い方、Fate世界の座標の探索、星刻から頼まれた新型KMFの設計、そしてシャドウミラーで運用している機体に使える追加武装の件といった具合に、色々と研究して貰っている。
その他にも自分達で自由に行っている研究もあり、結構一杯一杯に近い状態の筈だ。
だが、そんな俺の言葉にマリューは……そしてレモンは、挑発的な笑みを浮かべて視線をこちらに向けてくる。
「任せておいて頂戴。他の世界に対して艦を注文するより、多少無理をしてでも私達で新しい艦を開発した方がいいわよ。そうすれば技術的な蓄積もあるでしょうし」
レモンの自信に満ちた言葉。
どうやら結構な自信があるらしい。
もしかしたら、俺はレモンを含む技術班を少し見くびっていたらしい。
「分かった、じゃあ新しい艦の開発を進めて貰えるか?」
「ええ、任せておいて。基本的にはさっき言ってたように、メギロート、イルメヤ、シャドウを運用する為の艦で、大気圏内外で運用出来て、可能なら水中での運用も……って感じでいいのよね?」
「そうして欲しい。基本的に母艦としての運用だから、武装に関してはそこまで気にする必要はない。それにASRS辺りを搭載すれば、攻撃される危険も減るだろうし」
「コストの方は?」
「そうだな、そこまで高くなり過ぎなければある程度は許容範囲内だ。それと、運用するのは出来るだけ少人数で可能なように頼む」
「……なるほど」
こうして新型艦についての話はあっという間に進むのだった。
……完成するのはそれなりに時間が掛かるだろうが。
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