マブラヴ
1242話
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ブラヴ世界の者達も生活物資の輸入とかはともかく、戦力が整ってきたんだからそっちでまで俺達に頼るのは止めようって風潮が出ているしな。
これは俺達をマブラヴ世界から追い出そうというのではなく、戦力が充実してきているのに自分達の世界の問題をシャドウミラーに頼るのはちょっと情けなくないか? というところから来ているらしい。
「なるほど。まぁ、精霊の卵が経験を積むという意味では美味しいかもしれないけど……じゃあ、私達はどうするの? 何か他にやるべき事がある、とか?」
シーフードピザを手に尋ねてくるマリューに、頷きを返す。
「久しぶりにリュケイオスで新しい世界に行こうかと思ってな」
「……言っておくけど、まだFate世界の座標は不明なままよ?」
レモンの言葉に頷きを返す。
元々、宝具を頼りにしてFate世界の座標を見つけるというのがかなりの無茶なのだから、その辺は期待し過ぎないようにしている。
けど……
「だからといって、行動を起こさなければ向こうの世界に繋がる確率はゼロのままだろ。リュケイオスで転移をすれば、ほんの僅かでもFate世界に繋がる可能性はある。それにこう言ってはなんだが、俺は色々な意味で悪運が強い。もしかしたら、一発でFate世界に繋がる可能性は皆無って訳じゃないだろ?」
俺の口から出た言葉に、9人の恋人全員が納得の表情を浮かべる。
……俺も自分で言ってて納得してしまうんだが、転移した先で色んなトラブルに巻き込まれている俺の運の悪さというか、悪運というか、そういう巻き込まれ体質みたいなのを考えると、本気でFate世界に繋がりそうなんだよな。
「確かにアクセルの能力を考えると、その辺の心配はしなくてもいいだろう。何があっても無事に帰ってくる事だけは確定しているのだから」
スレイの口から出た言葉も、俺を信頼しているからこその言葉だろう。……多分。
そもそも、俺の巻き込まれ体質ってのは色々な意味で特別だ。
いや、これは俺の運がどうこうじゃなくて、俺の転移する世界が基本的にゲームやアニメ、漫画の世界だってのが大きい。
そういうのの、原作を前後する場所に俺が転移しているという形な訳で……
これも俺の能力の一端と考えれば、それはそれで特殊なんだよな。
「じゃあ、近いうちに新しい世界に転移するってことでいいのよね?」
ピザを食べて汚れた指をハンカチで拭きながら尋ねてくる美砂に、頷きを返す。
「ただ、一応ここまで関わった以上、マブラヴ世界の戦力だけでハイヴを攻略出来るかどうかを確認してからの転移にしたい」
「……あら、過保護ね。具体的にはどこのハイヴにするの? 地球に残っているハイヴは、もう殆どフェイズ4や5よ? 火星のハイヴに比べるとフェイズは低いけど、地球だ
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