暁 〜小説投稿サイト〜
紅く染まった琥珀石
「火竜と猿と牛」
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ると、再び金の鍵を取り出した。
「ナツに任せようと思ってましたが‥ここは私がやった方が良さそうですね」
「あたしも手伝う! このエロザル‥見てなさいよ! 開け金牛宮の扉! タウロス!」
煙の中から大きい斧を背負った牛が現れる。
「あら、今度は牛ですね」

「タウロスはあたしが契約してる星霊の中で一番のパワーの持ち主よ!」
「ルーシィさん相変わらずナイスバディですなぁ。MOステキです!」
「しまった‥こいつもエロかった‥」
失敗したとでも言う様な表情で額に手を当てたルーシィ。

「一番のパワーの持ち主とは‥心強いです! よろしくおねがいします!」
「ナイスバディなそちらのお嬢さんと共闘出来てMO最高」
「あ‥ありがとうございます‥?」
コハクは複雑な表情を見せながら微笑んだ。

「俺の女取るな」
「俺の女? それはMO聞き捨てなりませんなぁ」

「いきますよ!」
「タウロス!」
ルーシィとコハクの声が被り、タウロスは背負っていた斧を物凄いパワーで振りかざした。

「おー、凄いパワーね。では私からも‥音魔法・四重奏(カルテット)!」
斧を軽々しく避けたバルカンがタウロスを襲おうとした所で、白い四重の光がバルカンに直撃したは良いものの、タウロスが下から這い上がって来たナツに蹴られてしまったのだ。

「ナツ!!」
「蹴っちゃった‥」
「おい、何か怪物増えてんじゃねえか」
「味方よ味方!! 星霊よ!!」
どうやらナツはタウロスをバルカンの仲間だと勘違いしたらしい。

「てか‥どうやって助かったの?」
「ハッピーとミントのおかげさ」
ハッピーとミントが羽を生やし宙を舞っている。

「あんた乗り物ダメなのにハッピー達は平気なのね」
「何言ってんだお前。ハッピーとミントは乗り物じゃねえよ‥『仲間』だろ? 引くわー」
「そ‥そうね‥ごめんなさい‥」

ナツの背後にも復活したバルカンは迫り、拳を振り上げたがナツの腕で塞がれる。

「良いか? 妖精の尻尾のメンバーは全員仲間だ。じっちゃんもミラも‥
うぜえ奴だがグレイもエルフマンもコハクもミントもハッピーもルーシィもみんな仲間だ」
自分の名前が呼ばれて少し頬が緩んだルーシィ。
「音魔法・組曲(スウィート)!」
「だから‥俺はマカオを連れて帰るんだ!」
ナツの火を纏った拳がバルカンの腹に食い込み、コハクの放った二つの音の輪が更にバルカンを襲った。
それに怒ったバルカンは手で風を起こし、ルーシィはそれにより吹き飛ばされた。
「音魔法・加護の音」
「火にそんなものは効かーん」
降り掛かる氷や氷柱をナツは体温で溶かし、コハクは白いバリアで防ぐ。
バルカンはタウロスの斧を見つけ、ナツに向かって振りかざした。
「おっと‥それは痛そうだ」

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